ニチアサ2015
「ニチアサキッズタイム」という括りは2011年で終わっていたと最近知りました。7時台がバトルスピリッツシリーズではなくなったので調べたら、当ブログだと「ニチアサキッズタイム2011」を書いた時点で既に無くなっていた模様。3年も気づかなかったとは。とりあえず当ブログにおいては「スーパーヒーロータイム+プリキュア」はニチアサ枠として新番組感想とは別に継続とさせていただきたい。
青、いいよね…
- 『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(テレ朝/日曜朝7:30)
前作『トッキュウジャー』は私の当初の期待とは別ベクトルな作品になりましたが、最終回までしっかりと楽しめました。小林靖子脚本は人物描写は良質だけど相変わらず湿っぽい。『シンケンジャー』の時はそれがハマっていたけれど、トッキュウの場合はモチーフ的にも小さい子供向けのカラッとした電車ヒーローが見たかったとも思う。前々作の『キョウリュウジャー』が最終回で失速したのに対して、トッキュウでは最終回がちゃんと1年間のラストとして機能していたことがなによりも良かった。
そして、スーパー戦隊39作目『ニンニンジャー』。忍者戦隊としては3作目。トッキュウの弾けなさを見てのことか、今回はとにかく単純でわかりやすく明るい作風。ただ各設定や第1話の構成等がかなり『シンケンジャー』に酷似していた。初っ端にアカニンジャーだけ単独変身するくだりはいらなかった(子供の興味を引くためなんだろうけど)。天晴が忍者一番刀で生身で戦うぐらいに留めて、5人で覚悟完了した時に初めて初変身をした方が燃えたろうにもったいない。
今回のレギュラー陣は5人とも若く演技の未熟さがかなり目立つのは事実なれど、未熟な忍者の卵として学び成長することが主題の作品には合っているかと。祖父役の笹野さんは『重甲ビーファイター』を見ていた身としてはやはり嬉しい。とにもかくにも少々雑な部分もありつつも、ど派手な忍者というノリの方が勝っているので楽しめています。OP、EDのノリノリさも好き。
- 『仮面ライダードライブ』(テレ朝/日曜朝8:00)
前作『仮面ライダー鎧武』は終盤で盛り返して楽しめました。昨年の感想でも少し書いてますが、ダンスチーム要素が不要となってからの連続ドラマ性は初期の平成ライダーっぽくて良かったです。映画『ドライブ&鎧武』での後日談がまた、テレビ本編で足りなかった部分を補強してくれたのも印象を良くした理由でしょうか。
さて今年の『仮面ライダードライブ』は刑事で仮面ライダー。バイクに乗らずに車に乗る点が売り。意思を持つベルトさんが車載された姿はまるで『ナイトライダー』のK.I.T.T.。刑事ドラマ部分は同じ三条陸脚本の『仮面ライダーW』の探偵と大差ないという意見が出るのもわかる内容ですけど、そもそも刑事ドラマのフォーマット自体が千差万別であり、本作は子供向けとして「事件を解決する仮面ライダー」であれば十分でしょう。
ただし、シフトカーが「マスコット的サポートキャラ」として意思を持ってちょこちょこ動く姿はいらないと思う。シフトカー周りはメカニカルなカッコよさで行って欲しかった。ちなみにアイテムの数字の法則が(こじつけなれど)前作のロック=6に続くとなると7になるはず、とばかりに「車だからカーセブン」という説には思わず笑ってしまいました。
- 『GO!プリンセスプリキュア』(テレ朝/日曜朝8:30)
前作『ハピネスチャージプリキュア!』は前々作『ドキドキ!プリキュア』以上に酷かった。きちんと肉付けされたキャラはひめ(キュアプリンセス)1人のみ。対になるべきもう1人の主人公めぐみ(キュアラブリー)のキャラの薄さが当初から不安でしたが、案の定、骨や血肉を与えないまま表面だけ取り繕ったキャラ作りで終わってしまった。それは他のキャラも同様。
全てが底が浅い。微妙な機微を描けないレベルならテンプレ止まりなベタな話をやっといてくれる方がマシ。ひめが誠司を好きかも?という内面に迫れるネタを勘違いであっさり終わらせた時点でどうしようもない。本作はブルーとミラージュの恋心のすれ違いがドラマの中心だったのだから、本編はひめとめぐみと誠司とブルーの四角関係の恋愛ドラマにすべきだったと思う。
他にも色々ありますが、いおな(キュアフォーチュン)の中盤からの変身アイテムが当人と関連性がなさすぎるとか、そういった要素を本編に落としこむ労力というか能力に欠けていた。いおなに普段はピアノを引かせておくぐらいは出来ただろうに。なんというか1年ペースの作品を作る能力が根本的に足りなかったとしか言いようがない。
これ以上書き続けると長くなってしまうのでこの辺で。
シリーズ12作目『GO!プリンセスプリキュア』は女の子が憧れるプリンセスを主題にして真っ向から女児ウケを狙ってきた感じ。幼い頃の出会いはまるで「丘の上の王子様」。ドジで不器用な主人公のプリンセス修行=成長物語は王道。キャラ描写も十分。2人目の生徒会長も青キャラの王道。3人目が今までにないマイペースキャラで新鮮。キャラデも少女漫画系統で申し分ない。今のところ大きな不満はないです。
今回、怪物化される「人の夢」は本当にただのきっかけでしかなく、ターゲットになるゲストキャラの問題を解決する形に縛られないのはフォーマット的に良し悪し。話の幅は広がるけれど、ただの作業になりがちでもあるので脚本次第でしょうか。
裾の長いドレスへのチェンジはついつい『ウェディングピーチ』を思い出してしまいます。今回も必殺技等のシーンでCGキャラを使用していますが、体全体の動きを見せるには有効なれど、顔のアップで表情を見せるにはやはり向いていない。そこだけ手描きに差し替えるとか出来ないものでしょうかね。
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