2014冬の新アニメ感想

遅ればせながらの新番組チェック。
先月中に初回だけは全作品見切っていましたが、感想を書くのに手間取ってました。もう2月も中盤ですがちょこちょこ書き足してのものなのでいつもと変わらず初回~2話目ぐらいでの感想です。

前期終了作品で素直に楽しめたのは『のんのんびより』
駄目な回もそこそこあったけど良い回の印象が上回った。
最後まで付き合った中で酷かったのは『ガリレイドンナ』
ガリレオの遺産探しが機能していたのは序盤だけ。タイムスリップはオチに使うだけでドラマになってない。最後の法廷劇は証拠を提示しただけで解決する底の浅さ。まあ7枚のスケッチ探しに各1話ずつ使わなかった時点で駄目だと思ってたけど。今期の『ウィザード・バリスターズ』に力を割いて手を抜いたと思われても仕方のない駄作っぷりでした。

では今期の初回チェック。



【日曜日】
  • 『ノブナガン』(MX/夜10:00)
    (BS11/月曜深夜3:00)
    信長の死に際のイメージを夢に見た女子高生。修学旅行先で怪物襲撃に巻き込まれるがその中で偉人の遺伝子を受け継ぎ武器として戦う《E遺伝子ホルダー》として覚醒する……な初回。適当に歴史上の人名を使うだけのよくある超能力バトル。そのためだけの設定が物語の全てなので飽きる。主人公の声優の棒っぷりも作品への没入感を阻害する。スパルタンMXの企画はたまたま知ってたけど結局棒だと舞台裏を色々想像してしまう。

  • 『みんな集まれ!ファルコム学園』(MX/夜10:27)
    日本ファルコムのゲームキャラが一堂に会する3分枠ギャグアニメ。キャラデや作画が緩い低予算感。面白さの欠片もない同人誌レベルの内容だけどシリーズファンが見たら楽しいのかな。

  • 『ウィッチクラフトワークス』(MX/夜10:30)
    (BS11/水曜深夜0:30)
    主人公はごく普通の男子高校生。隣りの席にいる"姫様"と呼ばれ慕われている美女の取り巻きに煙たがられて嫌がらせを受ける日々だったが、ある日、空から校舎が降ってきたところを助けてくれたのは魔女の恰好をした彼女だった……。作画は良いけどそれだけ。主人公がヒロインの行動に心打たれ理解する機微がまるで描けていないのでただの定型文にしか見えないし聞こえない。初回最後に複数の魔女たちが転校してきたがワイワイガヤガヤするだけなイメージ。

  • 『スペース☆ダンディ』(MX/夜11:00)
    (BSフジ/日曜深夜0:30)
    リーゼント頭の宇宙人ハンター・スペース☆ダンディが旧式ロボをパートナーに新種の宇宙人探しのドタバタを繰り広げる。『カウボーイビバップ』スタッフの手によるというのが売り。ギャグというかコメディのノリを狙って上滑っている。ダサかっこいいをPOPに仕立てているつもりが頭いい人が理屈で笑いを作る感じにしかなっていない。海外ウケを狙っているせいかセンスがバタくさい。少し期待してたけど絵から予想した通りの出来だった。

  • 『ノラガミ』(MX/夜11:30)
    (BS11/火曜深夜3:00)
    その男は八百万の神の末端にいる無名の神。見た目は普通の少年で自分の《神器》に見限られながらも人の願いを細々と叶えていた。その少女は普通の女子高生。ある日、猫探しをしていたその無名の神を庇ってバスに引かれてしまう。目立った外傷もなく助かった少女だったが、実は半妖となり幽体離脱しやすい体になっていた……。序盤でまたぞろ自称神と人間が力合わせて妖怪退治バトル物かと敬遠気味になったけど、実際そういう話でもありつつ川元利浩によるしっかりしたキャラデがよくある中二話を地に足をつけたものにしていて、丁寧な演出もあって最後まで見れた。あとは伸び代次第かな。

  • 『バディ・コンプレックス』(MX/深夜0:00)
    (BS11/火曜深夜0:30)
    主人公は普通の男子高校生。ある日、謎の巨大ロボが現れ、彼を執拗に追い掛ける。その時、同じクラスの少女もまた巨大ロボで彼を助けた。彼女は未来から主人公を守るためにやってきたのだという。敵が出現した光の穴へと飛び込むとその先は……な初回。ありがちな話でスパロボOGみたいな印象。キャラもメカも凡庸で特徴がない。

  • 『ウィザード・バリスターズ~弁魔士セシル』(MX/深夜0:30)
    (BS11/木曜深夜0:00)
    魔術が日常的で魔術の関わる事件の弁護を担当する《弁魔士》が存在する世界を舞台に新米弁魔士セシルの活躍を描く。梅津泰臣が原作・監督・シリーズ構成・キャラクターデザイン・総作画監督などなど八面六臂の活躍をしていて実に梅津作品らしい仕上がり。ストーリーテリングを濃密作画でねじ伏せるのが持ち味なのだと再確認。前期『ガリレイドンナ』と比べるとよくわかる。なので作品としての出来はものすごく歪ではある。

  • 『ノブナガ・ザ・フール』(テレ東/深夜1:05)
    異なる文化が栄える二重惑星。東の星はノブナガらが群雄割拠する戦国時代の星。そこに西の星から宇宙船が飛来。乗っていたのはガリレオに連れられたジャンヌという名の女性だった……。河森正治原作でマルチメディア展開する企画物らしいけど、雰囲気は腐向けTCGネタみたいなノリ。この手の歴史上の人物の名前だけ流用する安易な作りはもうお腹いっぱい。

  • 『咲-Saki- 全国編』(テレ東/深夜1:35)
    女子高生麻雀部アニメ第3期。元々作風が肌に合わず見ていないが、今回初回で次々に紹介される全国の強キャラらのキャラデがあまりに非日常すぎて完璧についていけない作品だと思った。キャラを並べて作画頼みにキャラ萌えさせる作りはファン以外にはうんざり。

  • 『となりの関くん』(テレ東/深夜2:05)
    授業中に隣りの席であらゆることをして授業をサボる男子・関くんに心の声でツッコむ女子生徒視点の10分枠アニメ。初回は消しゴムでドミノ倒しをやっていたが机の広さの嘘で萎えた。こういうのってロジカルさを超えたら意味がないと思うんだけど。



【月曜日】
  • 『とある飛空士への恋歌』(MX/夜10:00)
    (BS日テレ/日曜深夜0:00)
    その日、《空の果て》を目指し飛び立つ巨大な空飛ぶ島へ主人公たち少年少女は航空機乗りとして参加した。貴族と庶民出身で寮など待遇が分けられている中、主人公はとある少女と出会った……てな初回。ラノベ原作シリーズの前作はアニメ映画化。世界観・美術設定などは同じく空が舞台の『LAST EXILE』から数段落ちる。キャラデ・作画も特筆するものがなく、脚本・演出もぼんやりしていて特徴がない。原作ファンなら違う見方があるのかな。

  • 『そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-』(MX/深夜0:30)
    (BS11/月曜深夜3:30)
    ニトロプラスのイメージキャラ・すーぱーそに子を主人公にしたアニメ。そに子なんて名前のヘッドホン付けっぱなしのボケた女の子が町中の人に愛される存在なことに違和感ありありだが、そもそも本作はキャラ設定のお約束やらなんやらとこのキャラに萌える人向けのアイドルアニメでしかない。話はつまらんというか無い。

  • 『ディーふらぐ!』(テレ東/深夜2:05)
    とある高校のぽっと出の不良グループ・風間一派の風間堅次はひょんなことからおかしな面々が集う《ゲーム制作部》に入部させられてしまうのだった……。ゲーム的側面はキャラが口にする「属性」が小ネタ以上にもならず、よくあるテキトー部活物のノリ。作りは悪くないがどこかで見飽きた定番設定キャラばかりで新味がない。



【火曜日】
  • 『うーさーのその日暮らし 覚醒編』(テレ東/深夜1:35)
    謎の黄色いウサギっぽい生物うーさーとその周りの日常を描く5分枠アニメ第2期。初回はリアル頭身で描かれるから何事かと思った。ネタは相変わらず面白くない。見所も宮野真守の演技のみ。

  • 『ハマトラ』(テレ東/深夜1:40)
    いきつけのカフェの一角を間借りするハマトラ探偵事務所。《ミニマムホルダー》と呼ばれる特殊能力者がいる世界での彼らの活躍を描く。予備知識なしで普通の若者探偵アニメと思って見ていたらただの中二超能力合戦でガッカリ。『バッカーノ!』や『デュラララ!!』系を狙っている感があるが、形ばかりの演出と平板な作画で平凡な仕上がりに留まっている。



【水曜日】
  • 『妖怪ウォッチ』(テレ東/夜7:00)
    少年は変なガシャポンから出てきた妖怪に《妖怪ウォッチ》を貰ったことから様々な妖怪たちと関わっていくようになる……。レベルファイブ製ゲーム原作。可愛げなキャラで子供ウケは良さそうだが話自体は必要要素を並べるばかりで面白味はない。アバンを本編と違う描写にするくらいなら「森を抜けた先の大きな木の根元にある変なガシャポン自販機」という絵面だけでよかろうに。Bパートのジバニャンは飼い主の真意がわからないまま無理やり明るい方向に舵を切るのが気持ち悪い。毎回妖怪キャラを出して終わりなんだろうな。

  • 『中二病でも恋がしたい!戀』(MX/深夜0:30)
    (BS11/日曜深夜0:00)
    現在進行形の中二病少女・六花と元中二病主人公が繰り広げる学園ラブコメアニメ第2期。手違いから一人暮らす主人公の家に六花が転がり込む形になったところから物語は始まる……。前作のそれなりにまとまった終わり方から何を続けるのだろうと思ったら、とんでもなくとっ散らかった代物になっていた。とりあえず視聴は付き合うけど面白くなりそうな気配を感じない。

  • 『いなり、こんこん、恋いろは。』(MX/深夜1:00)
    (BS11/土曜深夜3:00)
    (テレ玉/日曜深夜0:30)
    (TVK/日曜深夜0:30)
    京都・伏見に暮らす女子中学生。ある日、川に落ちかけた小狐を助けたがそれは伊奈里神社の《御使い》だった。そして片想いの傷心からの望みを神社の女神様がそのまま叶えたことをきっかけに彼女は万物に変化する力を得るが……。これまた最初は神社で馴染みの主人公は幼い頃から神様も見守ってました的なよく見るコンビ的な構図の作品かとげんなりして見ていましたが、結局色々設定をこねくり回しただけの『ひみつのアッコちゃん』だとわかった。それならそれでもっと話にメリハリ効かせた正統派な作りにしても良かったんじゃなかろうか。面白くもない変化球な神様世界も中途半端だし深夜アニメなりの出来な作品。原作ファンにとってはまた違うんだろうけど。

  • 『マケン姫っ!通』(MX/深夜1:30)1/15
    (TVK/水曜深夜1:30)1/15
    (テレ玉/木曜深夜1:05)1/16
    (BS11/金曜深夜3:00)1/17
    《マケン》と呼ばれる特殊能力武器を生徒の皆が持つ学園を舞台にしたお色気アクションアニメ第2期。前作は初回で切ったが案の定、Hな主人公の周りで女性キャラがたくさん増えてた。話は女性キャラの肌を見せるための申し訳程度で肌色を好む人向け。

  • 『お姉ちゃんが来た』(MX/深夜3:00)
    主人公は親の再婚で姉が出来たが、その姉は弟ラブで奇行に走りがち……な4コマ原作5分枠アニメ。『Anime-TV』番組内で放送。毒にも薬にもならない作品。



【木曜日】
  • 『めいたんていラスカル』(Eテレ/朝8:55)
    見習い探偵ラスカルがナゾを解決するFlash短編アニメ。ラスカルが2本足で歩き言葉を喋る。ラスカルである必要性がまったくない知育ノリの幼児向け作品。

  • 『未確認で進行形』(MX/夜10:00)
    (BS11/日曜深夜0:30)
    仕事に忙しい母とシスコンな姉と3人暮らしの主人公。16歳の誕生日を迎えたその日、同い年の許嫁の少年が幼い小姑と共に現れた……。4コマ原作学園ラブコメで、結局のところ女性キャラたちのキャッキャウフフを楽しむだけの作品。絵柄が好みならもしかしたら面白いのかもしれない。

  • 『銀の匙[第2期]』(フジ/深夜0:50)
    ノイタミナ枠。北海道の農業高校を舞台にした学園青春アニメ第2期。クオリティは前期と変わらず高めをキープ。作者のドライな視点も変わらないけどまあ慣れた。心に響いたりはしないけど。

  • 『ストレンジ・プラス』(テレ玉/深夜1:00)
    (TVK/金曜深夜1:10)
    美国探偵事務所に所属するデコボコ4人組の活躍を描く5分枠ギャグアニメ……でいいのかな。正直ギャグは寒い。コミックゼロサム原作と聞いて納得のキャラだけ作品。メイン所の声優は豪華なのでそれ目当てで見る人も可か。

  • 『GO! GO! 575』(MX/深夜1:25)
    (TVK/日曜深夜1:00)
    俳句をモチーフにしたSEGAのゲーム原作。5分枠アニメ。話は特になく、女子高生主人公らのキャラ周知目的以上のものはない。

  • 『魔法戦争』(TBS/深夜1:28)
    (BS-TBS/土曜深夜1:00)
    その日、主人公が剣道部の朝練で登校すると隣りの部室から見知らぬ女子が1人倒れ出てきた。実は彼女は魔法学校に通う魔法使いで彼女の争いに巻き込まれた影響で主人公も魔法使いとなってしまう。そしてその場にいた友人たちと共に《崩壊世界》にある魔法学校に入ることとなるが……。ラノベ原作で見飽きた異世界設定、キャラ造形、物語のオンパレードな上に、演出も作画も状況をなぞるばかりで薄っぺらい。見飽きていない原作ファン向けか。

  • 『桜Trick』(TBS/深夜1:58)
    (BS-TBS/土曜深夜1:30)
    3年後廃校になる高校に入学した女子高生。親友にも高校からの新しい友達ができていく中、親友とだけ特別な仲であり続けたい思いから2人だけの特別な行為としてキスをすることに……。百合としての精神的昇華がなくキスという直接表現のため肉体的レズ感が強い。話自体は女子高生日常4コマ系の面白くも何ともないものなので、具体的表現にハアハアする人用。

  • 『Z/X IGNITION』(テレ東/深夜1:50)
    21世紀初頭、突如として開かれたゲートの扉から異形の者たち《ゼクス》が姿を現し、人類は抵抗する術もなく世界にはあまねく死がもたらされた……と始まるが、本編では主人公は普通にバイトして客ものんびりしているよくわからない流れ。2話目冒頭でようやく状況が説明されたが神戸だけ平穏な理屈がおかしい。作画レベルも低く、土日朝の子供向けカードバトルアニメならまだしも中二設定の深夜アニメでこれはきつい。

  • 『pupa(ピューパ)』(MX/深夜3:00)
    かつて親のDVを受けていた2人暮らしの兄妹。ある日、赤い蝶を見た妹は人を喰らう化物になってしまい……な初回。どうやら兄は驚異的回復力を得た体で妹のための生け贄となる展開らしいが、5分枠で話は細切れだし、元々その程度のプロジェクトだから作画もFlashアニメ以上通常アニメ以下のクオリティでチャチい。演出も酷く望月智充監督とは思えない低レベル。



【金曜日】
  • 『のうりん』(TBS/深夜1:00)
    (BS11/月曜深夜0:30)
    農林高校に通うアイドルオタクな主人公。好きなアイドルの電撃引退で落ち込んだある日、そのアイドルそっくりな少女が彼の教室に転校してきた……な初回。農業要素は舞台程度で中身はよくあるちょいエロなラノベ原作ギャグラブコメ。パロディを織り込んだギャグ含め凡庸な内容。舞台となった地域がこれを町おこしネタにしようとしているらしいが『メガネブ!』並に駄目だと思う。

  • 『Wake Up, Girls!』(テレ東/深夜1:23)
    社長が逃げた芸能事務所のマネージャーがアイドルグループ《Wake Up, Girls!》の活動を再開させるため、地元で有名らしいプロデューサーの力を借りることにしたが、やってきたその男はどう見てもヤクザな風体で……な初回。ひとエピソード終わった後日談みたいだと思ったら案の定、TVに先行した劇場版があった模様。パンツ丸見えの振り付けが実にインディーズな地下アイドルっぽいが業界の負の部分を描くつもりででもいるのだろうか。アイマス路線の絵に食い付いた人間を奈落に落とす算段かもしれないが、キャラの顔はデザインの段階で描き分けができていない。今時のアイドルは全部同じ顔に見えるという皮肉のつもりでもなかろうて。作画はこの手の「絵に付く客」目当ての作品では致命的な低さ。しょせんヤマカン。

  • 『プピポー!』(テレ東/深夜1:53)
    霊感体質の女子小学生が主人公。周囲も気味悪がっていたがオカルト好きな転校生と謎のオバケ・ポーちゃんとの出会いから変化が……。5分枠ながらテンポよくまとめられていて面白い。第4話の作画が酷かったけど何故?

  • 『鬼灯の冷徹』(TBS/深夜1:55)
    (BS-TBS/土曜深夜0:00)
    忙しい地獄のドタバタを仕切る鬼・鬼灯の日常を描くギャグアニメ。青年誌っぽいと思ったらモーニングか。30分2話構成でテンポ良く、ギャグが死んでいない。個人的には特に惹かれはしないが、昔ならゴールデンでもおかしくない外さずしっかりした作りは良い。



【土曜日】
  • 『フューチャーカード バディファイト』(テレ東/朝8:00)
    (BSジャパン/土曜朝11:00)
    異世界と繋がったカードゲーム《バディファイト》。カードから出現したモンスターとバディを組んでバトルする。召喚される側のドラゴン視点で物語が始まるのは珍しい。モンスターが袋売りのカードに自分の意思で封入されてこちらの世界に来る設定はホビー漫画として販促すぎ。モンスターが犯罪に使われたり、それを捕らえるためのカードバトルだったりと世界観全てが子供向けの作り。キャラデは平凡で突出したものはない。

  • 『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』(MX/夜10:30)
    (BS11/木曜夜8:30)
    親の再婚で義理の兄妹となった2人。兄は妹と上手くコミュニケーションを取れないことを悩み、妹は変な少女の幽霊に取り憑かれて貞操帯を付けられていた……というただのエロアニメ。貞操帯の時点でアウトなのに堂々とオナ○ーを始め、さらに女同士で絡みを始めたところでドン引きした。以前『ヨスガノソラ』のエロ描写もやりすぎと思ったが、あちらが背徳のドラマとして昇華していたのに対し、こちらは欲望のままのエロでしかなく、昔なら『くりぃむレモン』で出るレベル。その後、放送時間的な問題でBPOが動いたけどそういう問題じゃないでしょ。こんな作品作ってたらそりゃアニメも規制されるわ。こっそり18禁OVAでやっててくれ。

  • 『ニセコイ』(MX/夜11:30)
    (TVK/土曜深夜0:00)
    (テレ玉/土曜深夜0:30)
    (BS11/土曜夜11:30)
    ヤクザの一人息子でヤクザの世界が鬱陶しい男子高校生。ある日、金髪美少女の転校生がやってきたが2人の出会いは最悪で犬猿の仲に。実は彼女は敵対するギャングの娘で、主人公の家との抗争を鎮めるため3年間恋人を演じなくてはならないのだった……。画作りが鬱陶しいと思えば案の定、新房昭之が総監督だった。設定、展開がベタという名のありきたりで、これで癖のない見せ方だったら埋もれていたろうからこれはこれで正解だろう。好きじゃないけど。

  • 『世界征服~謀略のズヴィズダー~』(MX/深夜0:00)
    その日、家出をして腹を減らしていた中学2年の主人公。なけなしの金で買った肉まんを行き倒れていた幼女に食べられ、その流れから彼女が率いる世界征服を目論む組織《ズヴィズダー》の一員にさせられるのであった……。岡村天斎によるアニメオリジナル作品。地に足をつけたロジカルなものを勝手に期待していたが、全部夢オチで済ませられそうな真逆なシュールコメディだった。演出に凝りすぎの部分があるがそこは本作の世界観と理解。ブッ飛んでいるべき代物が予定調和内に収まってこじんまりしている印象。結果、ラノベ原作辺りでよく見るものになってしまっている。舞台はまた立川か。

  • 『生徒会役員共*』(MX/深夜1:30)
    (TVK/日曜深夜0:00)
    (テレ玉/日曜深夜0:00)
    (BS11/金曜夜11:30)
    元女子高で女子生徒が大半の高校の副会長になった男子主人公の周りで繰り広げられる下ネタありの日常を描くギャグ4コマ原作第2期。前作は初回切りしたので今回ようやく作風がマガジンっぽいと気づいた。ネタの上っ面感はやはり肌に合わない。見ていない間に増えたであろうキャラ紹介な初回はファンなら楽しいのだろう。



今期は作風の偏りが大きい。どれも似たり寄ったりで視聴する気がなかなか起きず、感想が遅れたのもその辺が一因だったり。TOKYO MXの日曜夜の固め撃ちも拍車をかけてくれちゃったり。今期も個人的お気に入りは特になし。これからの視聴で『のんのんびより』ぐらいには楽しみにできる作品が出てくることに期待したいです。

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