2013春の新アニメ感想
前期で見続けた作品では初回チェックから感想が大きく変わったものは特になし。『たまこまーけっと』はポストけいおんにしたいのが丸見えでせっかくのデラがまるで活かされず。『まおゆう』が良かったのは第1話だけ。残りは現実世界からの逆算で作られただけの物語でしかなかった。間隔を空けて最終2話が放送された『ガールズ&パンツァー』はしっかり盛り上がりすっきり終わる良い最終回でした。
では今期の初回チェックを。
最近は細かい5分枠系が増えていてチェックが面倒です。
【日曜日】
【月曜日】
【火曜日】
【水曜日】
【木曜日】
【金曜日】
【土曜日】
番組内アニメとかいくつかチェックしてませんが今回はこの辺で。
『断裁分離のクライムエッジ』はTOKYO MXが映らず見ていないのであしからず。今期のノイタミナ枠は『刀語』の再放送。ボカロにすら擦り寄ったフジテレビとしてはアニメコンテンツを手放すわけにはいかないけれど予算的にきつく、イレギュラー放送作品の集中再放送という名目の選択で繋いだ恰好に見えます。
最近思っていたけれど今期は特に沢城みゆきが出過ぎ。「困った時の○○」的に女性版山寺宏一になっている気がします。沢城みゆきの演技パターンには幅がないので聞き飽きてきました。
では今期の初回チェックを。
最近は細かい5分枠系が増えていてチェックが面倒です。
【日曜日】
- 『ぢべたぐらし あひるの生活』(BSプレミアム/朝8:00)
『おとうさんといっしょ』内の1コーナーアニメ。自然に生きるちょっと間の抜けたアヒルとその他の生き物たちの日常を描く。原作4コマ漫画のほんわかした雰囲気そのままに楽しめるが特に起伏のないタイプなので、あひるくんを好むかどうか。
- 『宇宙戦艦ヤマト2199』(TBS/夕方5:00)
オリジナルが第2次世界大戦そのままの男臭い世界だったのに対し、本作は現代感覚の延長線上のSF世界に。ヤマトというガワは使っているが本質は別物。この換骨奪胎を許容できるかどうかはヤマトのリメイクというものに何を求めているかに左右されると思う。許容した上で見て今風SFとして悪くはなかったけれど、ここぞという場面の溜めが足りない。CGメカも仕方ないとしても艦隊戦の重厚さが感じられない。まあ、これらも換骨奪胎した結果と言われたら終わりだけど。初回EDで主題歌が流れた時はちょっとうるっときた。期待してる。
- 『ガラスの仮面ですが』(TwellV/夜9:54)
『ガラスの仮面』まさかのギャグアニメ化。登場人物をレディースやOLなど別のシチュエーションに置いて馬鹿馬鹿しさで突き抜けている。制作は『秘密結社鷹の爪』等のディー・エル・イー。
- 『よんでますよ、アザゼルさん。Z』(TVK/夜11:30)
(→テレ玉/日曜夜11:30)
(→BS11/金曜夜11:00)
極悪探偵に召喚された悪魔たちが繰り広げるギャグアニメ第2期。初回は前作で消滅したモッさんをフィーチャーし、モッさん二世が登場。相変わらずの下衆さは楽しいが、続編としての作りがテンションの維持を微妙に阻害しているのが難。
- 『波打際のむろみさん』(TVK/夜11:45)
(→テレ玉/日曜夜11:45)
(→BS11/金曜夜11:15)
主人公が海で釣りをしていたある日、博多弁のむろみさんという名の人魚を釣り上げた……な初回。シチュエーションが特殊なだけで基本はよくある会話劇。田村ゆかりファンなら多分楽しい。
- 『デート・ア・ライブ』(TVK/深夜0:00)
(→テレ玉/日曜深夜0:00)
(→TwellV/月曜深夜2:00)
空間震と呼ばれる災害の起こる世界。ある日、主人公はその現象の原因である少女の姿をした精霊と秘密組織の戦闘部隊が戦う現場に遭遇する。なんやかんやで主人公はその精霊とデートをしてデレさせる役目を負わされることに……てな初回。キャラ紹介がいかにもなラノベ原作。世界設定描写が中二レベル。この世界の科学レベルなどがわからないままにアーマー装着美少女部隊が登場するに至っては呆れてしまう。妹のパンツとかそういう要素で楽しむ人向け。
- 『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%』(BS11/深夜0:00)
乙女ゲー原作アニメ第2期。芸能学園を卒業した面々が今度は事務所の寮で共同生活する展開。どうやらヒロインは前作でイケメン全員を落としている模様。女性向け萌えアニメ。
- 『変態王子と笑わない猫。』(BS11/深夜0:30)
主人公はプールの窓から女子のスク水姿を覗くためだけに毎日欠かさずスクワットをする男子高校生。それを陸上部部長に誤解され次期部長に任命されたが断れずにいた。建前で取り繕ってしまう自分の性格を変えるべく、噂の「笑わない猫」像に願うと今度はエロい考えを包み隠すことが出来なくなってしまった……てな初回。前半でまたぞろラノベ原作のアレな作品かと興味を失いかけたが、後半の主人公のエロ思考表面化による人間関係の転がり方が絶妙で楽しめた。同じく本音を失ったヒロインと共に失ったものを取り戻すという物語の軸があることで今後の展開も気にさせる。
- 『惡の華』(TVK/深夜1:00)
(→テレ玉/日曜深夜1:00)
原作は知らないので初回だけではよく分からないが思春期に抱く心の葛藤かなにかを描く作品か。作画は実写から起こすロトスコープ方式でアニメでやる意義は薄い。アニメーターのセンスでまとめた実写作画ではないので動きの魅力はなく実写ドラマを見る感覚。だったら実写で丁寧にドラマ化した方がいいと思うが、それはそれで予算的に安いものになる可能性が高い。アニメだとどうやら原作絵と別物なことが物議を醸しているようで話題性はある。業界人にはウケがいいようだけど閉塞感のある商業アニメの中で実験的なこと(=好きなこと)をやれる羨ましさか。放送までキャラデを隠したやり方は原作者も肯定しているようだけど、絵と中身のギャップが持ち味の原作に対してアニメのそれはただの出オチでしかないけど、それでいいのかな。中身で魅せようと思うなら最初からこういう方向性だと知らしめても何ら問題はなかったと思うが、それで放送を待つほど監督は視聴者に期待していなかったということか。
- 『這いよれ!ニャル子さんW』(テレ東/深夜1:05)
クトゥルー神話の邪神ニャルラトホテプ=ニャル子とその仲間たちの活躍を描くギャグラブコメ第2期。ノリは変わらず。パロディの小ネタは今のところ大人しめ。OPは前の方がキャッチーだった。
【月曜日】
- 『ムシブギョー』(テレ東/夕方6:00)
江戸の町を襲う巨大蟲を退治する「蟲奉行」たちの活躍を描く。田舎から都会に出てきた主人公が未知数な力を認められたことで一員と認められる少年漫画の王道展開な初回。サンデーっぽいと思ったらその通り。この手のバトル物が好きなら楽しめそう。
- 『ハヤテのごとく!Cuties』(テレ東/深夜1:35)
テレビシリーズ第4期。知らない間にヒロインたちが古びたアパートで共同生活してた。内容・作画共に4コマ原作萌えアニメのようないかにもな深夜アニメになっていた。
- 『アラタカンガタリ~革神語~』(テレ東/深夜2:05)
現代日本でいじめを受けて絶望していた主人公・革(あらた)と異世界で陰謀を目撃して追われる身になったアラタの2人が入れ替わってしまったことから物語は始まる。随分懐かしい雰囲気の作品と思ったら『ふしぎ遊戯』の渡瀬悠宇か。なのでサンデーとはいえ少女漫画っぽい。
【火曜日】
- 『マイリトルポニー~トモダチは魔法~』(テレ東/朝7:30)
ユニコーンやペガサスといったポニーたちが暮らす世界。そこで暮らす6頭のポニーたちを中心にした日常と友情を描く。かつて夜を司っていたポニーが復活し世界を闇に包む事件は、日本のアニメならシリーズの軸にして最終回で解決するところを2話目で解決。以下、日常話を繰り広げるらしい。ある意味斬新。米国で大きなお友達人気があることで知られるけど日本で言えばプリキュアみたいな感じか。こちらはケモナーでないと楽しめないけど。
- 『トレインヒーロー』(テレ東/夕方5:30)
中国産CGアニメ。世界を縦横無尽に走れるレーザーレールが開発された2100年を舞台に、ロボットに変形する人工知能車両トレインヒーローたちの活躍を描く。ちょっと前にヒカリアン丸パクリアニメを作った中国が今回は一応オリジナルで、本家タカラトミーが国内玩具を販売する形に。セガサターン時代レベルの低CG。台詞回しは直訳かのような酷さ。それだけならまだしも実写コーナーでは日本の新幹線技術を盗んだことなど無かったような中国鉄道賛美。なんでこんなものを輸入した?
- 『翠星のガルガンティア』(BS11/深夜0:00)
銀河同盟を成し得た人類の前に宇宙生物が立ち塞がる未来。主人公は戦いの最中、時空転移の事故によりいにしえに氷漬けの死の星となったはずの地球に漂着した。そこに暮らす旧文明たる人類と出会い、言葉の通じないまま交渉することになるが……てなアニメオリジナル作品。序盤の設定羅列ナレでまたぞろ自慰アニメかと思っていたら、地球での異種文明との接触プロセスが丁寧に描写され、実にSFしている良作だった。これは期待。
- 『進撃の巨人』(BS11/深夜0:30)
巨大生物"巨人"の侵攻から城壁で守られ暮らす人類。100年間の平和はある日、超巨大な巨人の登場で脆くも崩された……てな初回。設定の目新しさと物語の王道さで第1話として良く出来ていたとは思うが、ところどころ突拍子もないリアクションが入るのが気になった。どうもアレが原作の持ち味のようでこれからが不安。
- 『ゆゆ式』(TVK/深夜1:30)
(→BS11/水曜深夜0:00)
3人の女子高生らのほんわかした日常を描く4コマ原作アニメ。こう書くと何の特徴も無いが実際特徴は無い。まんがタイムきららのこの手の作品を好きな人向け。
- 『あいうら』(テレ東/深夜1:35)
3人の女子高生らのほんわかした日常を描く4コマ原作アニメ。5分枠で初回は高校入学を前にした前日譚的エピソード。声優が棒。
- 『DD北斗の拳』(テレ東/深夜1:40)
北斗の拳のキャラを使った2頭身ギャグアニメ。もしも世紀末に核戦争が起きなかったらという設定でケンシロウとラオウとトキが現代日本のコンビニバイト採用をめぐって争う。ネタは面白くないが大地丙太郎演出がテンポを良くしている。それだけで付き合うには辛い。
【水曜日】
- 『LINE TOWN』(テレ東/夕方6:30)
韓国企業製スマホ向けサービスLINEのキャラを使ったコメディアニメ。深夜枠のCGアニメの方はチェックすらしなかったがこちらは制作が別会社で一応アニメの体裁。このキャラのどこに魅力があるのか分からない。ありきたりなネタで面白くもない。需要あるの?
- 『ダンボール戦機ウォーズ』(テレ東/夜7:27)
LBXは世界最高のホビーだと描写せずにナレだけで自画自賛して引く。LBX学園が戦争シミュレーション屋という設定の怖さ。正確なシミュレーションに人間の感情が必要というけれど人種・思想が伴わないものに何の意味が。ダンボール関係なくなった。コクピット搭乗操縦でホビー感がまったくない。どんなに突拍子のない設定だろうと腑に落ちさえすれば問題ないがこれは気持ち悪い。
- 『ガッ活!第2シリーズ』(Eテレ/夜11:25)
(→NHKワンセグ2/水曜夜7:55)
とある中学のクラスで行なわれる学級活動=学活で、委員長の意味不明な議題をクラスみんなで話し合う。『やわらか戦車』のクリエイターによる5分枠FLASHアニメ。ズレていく会話の転がり具合はテンポが良くて楽しめる。それ以上でもそれ以下でもない。
【木曜日】
- 『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』(TVK/夜10:30)
(→テレ玉/木曜深夜1:05)
(→BS日テレ/日曜深夜0:00)
遺伝子操作により戦闘に特化した少年少女を訓練する特務機関MJP。その中のチームラビッツは個々の能力は高いものの連携が取れずに模擬戦の成績が悪くザンネン5と呼ばれていた。ある日、敵勢力の攻撃に際し、彼らに出撃の命が下る……というアニメオリジナルSF作品。初回は過不足なくエピソードを入れつつも、ここぞという場面の溜めがないためイマイチ盛り上がりに欠ける。各キャラのリアクションが漫画的でありながら全体から感じるノリはイマイチ重い。シンケンブルー=相葉裕樹、ゴーカイシルバー=池田純矢が思った以上に吹き替えが上手くて良かった。
- 『百花繚乱サムライブライド』(BS11/深夜0:00)
現代まで徳川幕府が続く架空の日本を舞台に半裸の女性キャラが戦うアニメ第2期。前作の戦いから半年、柳生宗朗が修行から戻ると道場はメイド喫茶になっていて、そこに宮本武蔵(女性)ほか剣豪が道場破りに来た……てな初回。変わらず下品なエロを好む人向け。
- 『スパロウズホテル』(テレ玉/深夜1:00)
ビジネスホテルで働くフロント係の女性のちょっとズレた奮闘を描く4コマ原作アニメ。作画が二昔前の崩れ方、話は4コマネタをそのまま並べただけのブツ切りで、しかも面白くないという。5分枠でこのクオリティってどんな制作状況なのだろう。
- 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(TBS/深夜1:28)
(→BS-TBS/土曜深夜1:00)
青春をひねた目で見る主人公は見かねた担任によって「奉仕部」に入部させられる。そこには学業では学年1位、運動神経もバツグンだが歯に衣着せぬ言動の美少女がいた……という、よくある謎部活系ラノベ原作アニメ。ヒロインが口にする高い理想を主人公の普通の感覚が諭すというこの手の話を好きな人向け。
- 『フォトカノ』(TBS/深夜1:58)
(→BS-TBS/土曜深夜1:30)
父親からおさがりのデジタル一眼レフカメラを貰ってから主人公の高校生活が変わっていく……という恋愛ゲーム原作アニメ。なんだかんだで女子と交流がある主人公という時点でお察し。同系統の作品では真っ当に物語を絞った『キミキス』は楽しめたけど、『アマガミ』を経た今は本作にそれを期待するのは無理そう。
- 『はたらく魔王さま!』(BS日テレ/深夜2:30)
勇者により魔王は異世界への撤退を余儀なくされるがゲートの先は現代の日本の笹塚だった……というラノベ原作アニメ。魔力が少ない中、催眠術で戸籍と住民票を作り、安アパートを拠点にバイトで生計を立てる魔王という流れが実にロジカルで面白い。魔王を追ってきた女勇者も一般人として暮らし、そのせいで魔王と勇者の関係が崩れる様も楽しい。聖地巡礼が捗りそうな作品。
【金曜日】
- 『とある科学の超電磁砲S』(BS11/深夜0:30)
学園都市を舞台に御坂美琴を主人公にした『とある魔術の禁書目録』スピンオフ第2期。魔術側要素がなく筋立てがシンプルな分、本家より面白い。1期は尻上がりに盛り上がっていったので期待。
- 『牙狼〈GARO〉~闇を照らす者~』(テレ東/深夜1:23)
(→BSジャパン/木曜深夜0:58)
黄金騎士GAROの称号を受け継いだ若き騎士・流牙。独立国家ボルシティにてホラーを狩るが警備部隊に追われることとなった……てな初回。主人公を一新した新シリーズ。今回、雨宮慶太は原作に留まり、総監督は横山誠。SF都市設定はロケの見立てがイマイチで、警備部隊の衣装や立ち回りが安っぽさに拍車をかける。劣化『人造人間ハカイダー』って感じ。現代社会に潜む闇という部分がリアリティを生んでいたのに根本をSFにしちゃうと全てが軽くなる。
- 『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』(BS朝日/深夜1:30)
ステマ乙との戦いから9ヶ月、日常に戻っていた赤木の目にとんでもない光景が。非公認戦隊だったアキバレンジャーが何故か「五星戦隊アキバレンジャー」として公認戦隊になっていた。一体、何が起こっているのか……てな初回。いきなり回想回かと油断していたら途中で1期の内容と違う物語を回想する登場人物。2期は赤木が原作:八手三郎によるテコ入れに気付かずに終わった世界の続きというアキバレ節全開な始まり方で先が全く読めません。
- 『革命機ヴァルヴレイヴ』(TBS/深夜1:55)
(→BS-TBS/土曜深夜0:00)
人類が宇宙に進出した時代。ドルシアとARUS、2つの勢力に分かれた世界で中立の立場の小国ジオール。主人公はそこに暮らす普通の男子高校生だったが、ドルシアからの突然の攻撃の中、巨大ロボット《ヴァルヴレイヴ》に乗り込み戦うことになる……というサンライズ製作のアニメオリジナル作品。主人公周りの日常描写、敵の潜入、ロボットの極秘開発など語り口は過不足なくまとまっていたが、プロットはほとんどガンダムで潜入工作員はSEEDのそれにしか見えないのが難。そのため「ニンゲンヤメマスカ?」が肝として機能していない。ヒロイックなロボはCGだとケレン味に欠ける。
- 『デビルサバイバー2 the ANIMATION』(TBS/深夜2:25)
(→BS-TBS/土曜深夜0:30)
アトラスのメガテン系ゲーム原作。突如日本を襲った地震とともに現れた奇怪な生物。そこに居合わせた主人公たちはケータイの謎のアプリによって悪魔を召喚して戦うことに……てな初回。都市伝説的導入部から悪魔召喚までの流れはわかりやすくて良。特に悪いところはないけど抜きん出た部分もあまり感じない。タイトルに「2」とあるけどゲーム版『2』のアニメ化であってアニメの2期とかではない。
- 『RDG レッドデータガール』(BS11/深夜3:00)
(→TVK/日曜深夜0:30)
(→テレ玉/日曜深夜0:30)
山深い田舎の神社で暮らす少女。東京の高校への進学を親に勧められているが本人は難色を示していた。ある日、幼なじみの少年が転校してくることになるが、彼は彼女にまつわる力を取り巻く環境を毛嫌いしていた……てな初回。これで少女を守るイケメンが複数人いたらよくある乙女ゲーになるか。少女が髪を切っただけでざわつく周囲の大人たちとか機械と相性が悪い描写などで雰囲気を醸し出すのは悪くないが、全体的に生身の感情に乏しく、アニメなのにただただ文章を読まされている感がある。
【土曜日】
- 『鉄人28号ガオ!』(フジ/朝4:52)
ポップな絵柄のコメディとなった鉄人8分枠アニメ。こんなの正太郎じゃない。この手のゆるアニ系は面白くないのが一番の問題。神戸の鉄人像の経緯といい碌なことをしない。
- 『デュエル・マスターズ ビクトリーV3』(テレ東/朝8:45)
TCGバトルアニメ新シリーズ。もしかして10作目ぐらいになるのか。CGアニメは相変わらずぎこちない。TCGに興味がないと何が面白いのかさっぱりわからない。
- 『爆TECH!爆丸 ガチ』(テレ東/朝9:00)
『おはコロポップ』内で放送。CGアニメだけど人物はほぼ上半身の立ち姿だけなので『デュエル・マスターズ』のような違和感はあまり感じない。爆丸のぶつけあいはビー玉遊び以上には見えない。
- 『ロボカーポリー』(テレ東/朝9:15)
(→BSジャパン/火曜朝8:10)
パトカー、救急車、消防車、ヘリコプターの4台がロボットに変形してレスキューする韓国CGアニメ。番組名は「ロボットに変形する車のポリー」ってことか。『カーズ』っぽい擬人化で『きかんしゃトーマス』のような人間キャラのいる世界観。ディズニージュニアなどによくある低年齢層向け作品。トレインヒーローに比べると無難な出来。新山千春は下手。
- 『団地ともお』(NHK/朝9:30)
マンモス団地に暮らす小学生ともおの日常を描く。時代設定は特になさそうだけど『ALWAYS三丁目の夕日』的に昭和を感じさせる。無難な小学生時代の話を見たい人には悪くない。事前のキービジュアルから普通の手描きアニメと思っていたらCGアニメだった。CGだからってアングル変えすぎ。OPが『宇宙兄弟』っぽいと思えば案の定渡辺歩監督だった。
- 『ジュエルペット ハッピネス』(テレ東/朝9:30)
またまた設定をリセットしたジュエルペット第5シリーズ。今回はジュエルペットと人間がなかよく暮らすジュエルランドを舞台に、人とジュエルペットが心を通わせると出てくる魔法の宝石を集めてジュエルボックスをいっぱいにするお話。このジュエルボックスは現実のグッズはまるでデアゴスティーニだなぁと思ったら本当にデアゴスティーニだった。ジト目の多用など桜井弘明監督で『デ・ジ・キャラット』まんまなノリ。押し並べて悪くはないけど、このノリがハッピネスならではのものになるかどうかが鍵。
- 『ぼくは王さま』(BS11/朝9:30)
とある国のとある王様のとある日常のお話。絵本原作でEテレ(NHK教育)の番組のような作り。言葉遊びのコーナーがあるなど、本作はどちらかといえばアニメではなく幼児向け教育番組。
- 『プリティーリズム・レインボーライブ』(テレ東/朝10:00)
(→BSジャパン/土曜朝10:00)
フィギュアスケート+ファッションというタカラトミーのカードゲーム原作アニメ第3シリーズ。主人公が店長になろうと思うまでの流れや面接のやりとり、そして秘めたる力が発見されるまでの過程がざっくりしている。1話で基本設定まで持っていかなくてはならないのはわかるが詰め込みすぎ。前作の露骨な韓国押しの気持ち悪さがなくなったのは好印象。
- 『探検ドリランド-1000年の真宝-』(テレ東/朝10:30)
前作から1000年後の世界を舞台にハンターに憧れるドリル使いの少年の冒険を描く。ソシャゲなんぞプレイしないので、ビックリマンシールみたいなものが発掘されてなんだこりゃって思った。たぶんGREEにとっては待望の土曜朝枠。アニメ単品で見れば最近ではなかなかお目にかかれないスポンサー玩具に縛られない良作画の子供向け作品になっている。
- 『カーニヴァル』(BS11/土曜夜11:00)
いわくありげな腕輪をつけた少年。化物に変身する女の屋敷に捕らわれていたところをたまたま窃盗に入った少年に助け出される。腕輪は国家防衛機関サーカスの身分証であるらしいが……といった雰囲気ばかりの初回。設定から描写そのものまで妄想の域を出ない内容はコミックゼロサム原作と聞いて納得の女性向け。
- 『絶対防衛レヴィアタン』(テレ東/土曜夜11:30)
ファンタジー世界に侵略生物が隕石で飛来するというプロローグで始まるが、その中身は水や火やらの属性持ちの美少女キャラのほんわかストーリーだった。GREEのソシャゲ原作と知り納得。前情報無しでタイトルからSF作品だとばかり思い、レヴィアタンってびんちょうタンみたいな萌え名にしか聞こえないと思っていたら実体は本当に名前で萌えアニメだったというオチ。
- 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』(TVK/深夜0:00)
(→テレ玉/土曜深夜0:30)
(→BS11/土曜深夜0:00)
TRUE ROUTE版ENDから続く形の第2期。やはり桐乃の言動がどうにも受け付けない。正直、1期の再放送TRUE ROUTEスペシャルで桐乃留学後の黒猫メインのエピソードで初めて素直に楽しめた。どこまで付き合えるかは個人的には黒猫の活躍次第かも。
番組内アニメとかいくつかチェックしてませんが今回はこの辺で。
『断裁分離のクライムエッジ』はTOKYO MXが映らず見ていないのであしからず。今期のノイタミナ枠は『刀語』の再放送。ボカロにすら擦り寄ったフジテレビとしてはアニメコンテンツを手放すわけにはいかないけれど予算的にきつく、イレギュラー放送作品の集中再放送という名目の選択で繋いだ恰好に見えます。
最近思っていたけれど今期は特に沢城みゆきが出過ぎ。「困った時の○○」的に女性版山寺宏一になっている気がします。沢城みゆきの演技パターンには幅がないので聞き飽きてきました。
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