2012秋の新アニメ感想
まずは前期で終わった作品のこと。
良かった方。『じょしらく』は元々会話劇として面白かった上、武蔵境ネタがツボってお気に入りに。『貧乏神が!』は鉄板ネタを外さず。『アクセルワールド』はネットゲームという設定が終始意味があるもので良かった。『氷菓』は内容は凡庸なれど作画でレベルをひとつ引き上げた感じ。
イマイチな方。『夏雪ランデブー』は絵本の世界抜きで現実世界だけで物語を再構築してほしかった。『もやしもんリターンズ』は使うエピソード的に仕方ないとはいえ学園ドラマが少なすぎ。海外部分はエピソードを濃縮して早く切り上げてほしかった。『はぐれ勇者の鬼畜美学』は面白くなりそうなところから一歩も踏み越えられないまま終わった。
悪かった方。『輪廻のラグランジェ2』は監督の方向性は結局伸びず、聖地巡礼客目当ての鴨川押しと女子高生日常アニメのノリが足を引っ張ってスカスカで終わった。『エウレカセブンAO』は未完を差し引いても旧ハガレンの焼き直しみたいな話と迷走っぷりでグダグダ。『だから僕は、Hができない。』はシリアス分が多すぎて尻つぼみ。主人公が戦いに畏怖する部分を省いて最終決戦の結果に後悔する流れだけで良かった。
では新番組初回チェックを。
【日曜日】
【月曜日】
【火曜日】
【水曜日】
【木曜日】
【金曜日】
【土曜日】
思ったよりも楽しめる作品と出会えた印象。まあ、今期の新番組は40本という数なので当然とも言えるか。逆に切り捨てた作品もいつにも増して多かったわけで。結局、長くアニメファンをやっていると大体は既知のネタであり、そこに特に惹かれる"何か"がないと視聴するまでもなくなってしまいがち。たぶん新規ファンと評価に温度差がある場合はその辺の影響もあるんでしょうね。
良かった方。『じょしらく』は元々会話劇として面白かった上、武蔵境ネタがツボってお気に入りに。『貧乏神が!』は鉄板ネタを外さず。『アクセルワールド』はネットゲームという設定が終始意味があるもので良かった。『氷菓』は内容は凡庸なれど作画でレベルをひとつ引き上げた感じ。
イマイチな方。『夏雪ランデブー』は絵本の世界抜きで現実世界だけで物語を再構築してほしかった。『もやしもんリターンズ』は使うエピソード的に仕方ないとはいえ学園ドラマが少なすぎ。海外部分はエピソードを濃縮して早く切り上げてほしかった。『はぐれ勇者の鬼畜美学』は面白くなりそうなところから一歩も踏み越えられないまま終わった。
悪かった方。『輪廻のラグランジェ2』は監督の方向性は結局伸びず、聖地巡礼客目当ての鴨川押しと女子高生日常アニメのノリが足を引っ張ってスカスカで終わった。『エウレカセブンAO』は未完を差し引いても旧ハガレンの焼き直しみたいな話と迷走っぷりでグダグダ。『だから僕は、Hができない。』はシリアス分が多すぎて尻つぼみ。主人公が戦いに畏怖する部分を省いて最終決戦の結果に後悔する流れだけで良かった。
では新番組初回チェックを。
【日曜日】
- 『バトルスピリッツ ソードアイズ』(テレ朝/朝7:00)
カードバトルアニメシリーズ第5弾。現世から主人公が召喚される系ではなく完全に異世界を舞台にした話なので、辺境の街で育った主人公が実は王子で現王となっている兄と「光と闇の戦い」を繰り広げるドラマ自体は普通に楽しめる。が、肝心のカードバトル部分が楽しめないので飽きる。TCGプレイヤーなら楽しいと思う。
- 『マギ』(TBS/夕方5:00)
御者として虐げられた生活をしていたアリババはダンジョンと呼ばれる世界各地に存在する迷宮を攻略して大富豪になることを夢見る青年。ある日、不思議な力を持つ少年アラジンと出会い、共にダンジョン攻略へと旅立つ──。ハガレン臭が半端ないと思いきや原作者は元ガンガンだった。フニフニ動く作画は個人的に良いと思えず。シリアスとギャグの切り替えの間が悪くて重い。アラジンとかアリババといった既存の名前を使うことに違和感。アニメのスタイル的にはハガレン好きな人なら好みそう。
- 『緋色の欠片 第二章』(MX/夜10:00)
玉依姫となった女子高生とその周りにイケメン守護者たくさんという乙女ゲーム原作第2期。初回はどうやら1つの戦いが終わった後らしく1期の回想メインだった。このジャンル好き向け。
- 『てーきゅう』(MX/夜10:27)
テニス部の面々(女子)が繰り広げるハイテンションギャグ2分枠アニメ。荒い線とか中割りの無さとか作画はどこぞの高校の自主制作アニメみたい。
- 『CODE:BREAKER』(MX/夜10:30)
(→BS11/火曜深夜0:00)
武士道で美人で人気のある女子高生・桜小路桜は、夜の公園で少年が人を青い炎で焼き殺すところを目撃する。翌日、その少年は転校生として桜の高校に現れるが、彼は法で裁けぬ悪を裁くコード:ブレイカーだった──。キャラデやヤンキーの雰囲気がいかにもなマガジン原作。可もなく不可もない仕上がり。難は桜の武士口調が狙いすぎてて鼻につくくらい。これから異能力者同士の戦いになっていきそうなのでそれ系が好きな人は楽しめそう。
- 『イクシオンサーガ DT』(テレ東/深夜1:05)
オンラインゲームをプレイしていた主人公はゲーム内の女性に声を掛けられた途端、異世界に落ちた。そこで政略結婚を妨害されそうになっていた皇女一行を偶然助けたことから彼らと共に行動することになる──。よくあるゲームやってたら異世界に召喚された系でとりたてて特徴はないけどギャグ寄りで軽く見れる。とりあえず敵のキャラデに特徴(主に髪型)があるのでこのデザインラインが好みなら。
【月曜日】
- 『アイカツ!-アイドルカツドウ!-』(テレ東/夜7:30)
(→BSジャパン/月曜夜11:00)
バンダイの女児向けカードゲーム原作。主人公はたまたま見たアイドルのライブに感銘を受け、アイドル養成学校に編入するというありきたりにも程がある展開。プリティーリズム対抗馬企画以上でも以下でもない。歌&ダンス部分のCGが酷すぎる。手足や首が細すぎてまるで針金入りのペンタブル人形みたいで気持ち悪い。
- 『さくら荘のペットな彼女』(MX/深夜0:30)
(→TVK/月曜深夜1:00)
才能はあるが変わり者が集められる学生寮「さくら荘」。主人公は普通の男子高校生だがペット不可の学生寮で猫を拾って飼っていたことがバレて、猫を捨てるかさくら荘行きかを迫られてさくら荘へ来た。ある日、寮管理担当の女教師の従姉妹がさくら荘にやってくることになり、主人公はその世話を任されるが、彼女は天才肌過ぎて身の回りのことが何もできない子だった──。大雑把に言えばオタク設定にした『ハチミツとクローバー』。テンポで誤魔化しているけど中身は特にない。この絵が好きなら。
- 『ガールズ&パンツァー』(MX/深夜1:00)
(→BS11/土曜夜11:00)
女子が嗜む武道として「戦車道」が存在する世界。戦車道名家の主人公はなにやら過去のトラウマで戦車道が無い学校に転入したが、突然、必修選択科目として復活。生徒会は主人公に戦車道を必修するように迫る──ってな初回。部活モノとして見れば概ね悪くない仕上がり。ただし嫌がる主人公に退学をチラつかせて脅す生徒会とその決着のつけ方だけは不満。せめて生徒会長だけが暴走して退学退学叫んで側近はなだめる側に回るか、主人公の意思決定の流れが生徒会をビビらせるものであってほしかった。キャラの描き分けはある程度放棄してるがチーム分けでなんとかなる感じ。
- 『となりの怪物くん』(テレ東/深夜1:35)
勉強にしか興味のない女子高生・雫は不登校のクラスメート・ハルにプリントを届けることになるが、ハルは雫を初めての友達として嬉しがり、その出会いから雫もまた変わっていくようになる──。少女漫画の王道話を登場人物らの性格付けを極端にしてみましたって代物だけど、そのさじ加減が上手くて面白い。
- 『神様はじめました』(テレ東/深夜2:05)
父親が借金作って蒸発し、家を追い出された女子高生・奈々生。夜の公園で犬に追われ困っていたミカゲと名乗る男を助けると彼はお礼に自分の家を譲るという。半信半疑で足を運んでみるとそこはくたびれた神社。奈々生はそこの「土地神」の後継者となることに──ってな初回。人外のイケメンが主人公周りに揃うよくある話なれど、ノリが「フルーツバスケット+おじゃる丸」な大地丙太郎監督らしさ全開で楽しい。
- 『ゴクジョッ。~極楽院女子高寮物語~』(MX/深夜3:30)
「学園魂」の1本として放送。カリスマギャルを目指す女子高生(バカ)のおバカな日常を描く。青年誌系の下品なノリなのでヤンキー漫画とか好きな層にウケそう。1月に中京テレビで放送済。
- 『ライチDE光クラブ』(MX/深夜3:30)
「学園魂」の1本として放送。学園の秘密倶楽部を舞台にしたひとネタ会話劇のFlash短編アニメ。絵は動かず声は俳優で中身も特に面白くもない。
【火曜日】
- 『超速変形ジャイロゼッター』(テレ東/夕方6:00)
人工知能搭載のAIカーのみが走るモデル都市・横浜新都心。そこでは大人に限らず子供でも免許を取ればAIカーの運転ができる。運転技術を学ぶ学校・アルカディア学園に通う少年・カケルは天才的なドライビングテクニックの持ち主。碑文(ロゼッタグラフィー)に記された選ばれしドライバーだと告げられ、ライバードに乗って敵と戦う──。展開が早いというか雑。全体を見ればゼツボー的に普通。子供が車を運転する絵面に違和感。いくらAIカーだろうがモデル都市だろうが運転は責任が伴う行為なのだから責任能力の無い子供が簡単に運転できるのはアカン。AIカーというなら人格持って速水奨の声で喋って、いざという時は主人公が操縦するけど通常は車自身が運転しててくれ。ロボにちゃんと変形しないのも萎える。変形プロセスあってこそ燃えるのに。所詮スクエニの子供向けアーケードカードゲーム原作か。玩具の出来もゼツボー的に酷い。
- 『ヨルムンガンド PERFECT ORDER』(MX/深夜0:30)
(→TVK/火曜深夜1:30)
(→BS11/水曜深夜0:00)
武器商人ココ・ヘクマティアルとその私兵らの活躍を描く第2期。世界の紛争地域を股にかけるガンアクションといった類いが好きなら。
- 『うーさーのその日暮らし』(テレ東/深夜1:35)
謎の黄色いウサギっぽい生物うーさーとその周りの日常を描く短編アニメ。5分枠内でさらにオムニバス形式という一発ネタな作り。うーさーの声が宮野真守という点だけ評価。ネタは面白くない。人間キャラはこえだちゃんに見える。
- 『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』(MX/深夜1:30)
(→BS11/木曜深夜0:00)
6年ぶりに一緒に暮らすことになった兄と妹だったが、妹はブラザーコンプレックスをこじらせて恋愛感情を抱いていた──。ラノベ原作。妹は密かに色々行動するタイプかと思いきや、いきなり頭おかしい言動をし出すのでアレな作品かと思いきや、生徒会女子3人が入寮してそんな妹の障害として立ち塞がる展開で、パワーバランスが変わっていくことで意外と見れてしまった。あとは通常回次第か。
- 『新世界より』(テレ朝/深夜3:10)
1000年後の日本を舞台に超能力を身に着けた人類の物語。主人公の少女にもようやくその兆候が現れ、友人たちと同じ学校で能力を学ぶことになるが……ってな出だし。狙いとは思うが描かれる世界が新興宗教の閉じた社会みたいで気持ち悪い。裏設定がたっぷりありそうな舞台描写と伏線をまき散らして引っ張る作りを好きな人なら。
【水曜日】
- 『獣旋バトル モンスーノ』(テレ東/夕方6:00)
爆丸の後追い企画以上でも以下でもない海外玩具主導作品。円筒の入れ物に入れたしょぼい作りのフィギュアが衝撃で飛び出すだけの玩具の出来が酷すぎる。アニメのメインスタッフは日本だけど敵のキャラデがカートゥーンのそれだったり、良くも悪くもアニメ+カートゥーン÷2な出来。
- 『中二病でも恋がしたい!』(MX/深夜0:30)
(→BS11/日曜深夜0:00)
主人公はかつて中学時代に中二病を発症していたが、高校入学と共に過去の自分を誰も知らない学校でまともな高校生活を送ろうとしていた。しかし、ひょんなことから現在も中二病まっしぐらのクラスメート・六花と関わることになってしまい──ってなラノベ原作アニメ。六花の中二病っぷりが大人しめで微笑ましく見れることもあり、普通にボーイ・ミーツ・ガールとして楽しめる。中二病って漫画やアニメを見ている人間にとっては発症したかしないかの程度の差で共感できる部分があるよね。……ね。
- 『えびてん -公立海老栖川高校天悶部-』(MX/深夜1:00)
(→BS11/金曜深夜3:00)
(→テレ玉/日曜深夜0:30)
(→TVK/日曜深夜0:30)
天文部ならぬ天悶部の面々が日々、星に関係するアニメのパロディを繰り広げるだけのアニメ。初回が聖闘士星矢パロでエンディングがドルバックOP。ドルバックOPの歌い方がキャラ演技上のものなのはわかるがドルバック好きの身にはマジで不快だった。内容はつまらないが毎回何をネタにするかだけが気になる。
- 『めだかボックス アブノーマル』(テレ東/深夜1:35)
1期は初回しかチェックしなかったが知らん間に異能力者バトル物になっていた。西尾維新の言葉遊びを面白いと思う人向け。
- 『ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU』(テレ東/深夜2:05)
仕切り直して再アニメ化された第3期。絵や演出がキャラ萌えの深夜アニメ寄りになった印象でギャグが不発。ファン向けか。
【木曜日】
- 『金魂(銀魂)』(テレ東/夕方6:00)
銀魂第3期。半年の休止期間を経たら坂田金時とやらに万事屋どころか番組も乗っ取られていたというエピソードから再開。OPやEDまで金時バージョンになっているという徹底ぶりが面白い。
- 『BTOOOM!』(MX/夜11:00)
(→BS11/土曜深夜3:00)
爆弾だけで対戦する人気オンラインゲーム「BTOOOM」。ゲームに引き蘢っていた主人公はコンビニ帰りに何者かに拉致され、気が付くと見知らぬ南海の孤島にいた。そこでは本物の爆弾を使ったリアルBTOOOMが繰り広げられていた──。何かしら現実社会で不要とされた者がゲームに参加させられている設定のようで。爆弾もハイテクで現実感が足りないので全体的には『未来日記』っぽい。普通。ゲーム展開を楽しめれば。
- 『PSYCHO-PASS サイコパス』(フジ/深夜0:45)
(→BSフジ/土曜深夜2:00)
ノイタミナ枠。人間の精神状態を測定する「PSYCHO-PASS」が導入された世界。だが犯罪係数がある一定計測された者は否応なく潜在犯として取り締まられるようになっていた──。I.G製作なこともあり『攻殻機動隊』の外伝作品と言われても納得してしまうほどの既視感。よく出来ているし悪くはないが突出したものもない。"攻殻っぽい"を楽しめれば。
- 『ROBOTICS;NOTES(ロボティクス・ノーツ)』(フジ/深夜1:15)
(→BSフジ/土曜深夜2:30)
ノイタミナ枠。『CHAOS;HEAD』『STEINS;GATE』に続く科学アドベンチャーゲーム第3弾のアニメ化。巨大ロボットを作り上げようとする高校のロボ部の奮闘を描く。後半に向けて何かしら事件が起こるんだろうけど。見続けないとわからないので見る。
- 『ひだまりスケッチ×ハニカム』(TBS/深夜1:25)
(→BS-TBS/土曜深夜1:00)
美術科女子高生日常観察アニメ第4期。シリーズのファンやキャラ萌えしたい人向け。
- 『武装神姫』(TBS/深夜1:55)
(→BS-TBS/土曜深夜1:30)
コナミのフィギュア玩具を元にしたアニメ。商品展開も終わったものが何故今アニメ化なのだろう。てっきり『エンジェリックレイヤー』のような1プレイヤー1体のバトルアニメかと思いきや、神姫はほぼお手伝いロボで1人で複数体所有というハーレムアニメだった。
【金曜日】
- 『ジョジョの奇妙な冒険』(MX/深夜0:30)
(→BS11/金曜深夜0:00)
第二部までを初TVアニメ化。だがクオリティがとてつもなく低い。映像面に拘らないとこれほど退屈とは。例えば出崎統監督のようなケレン味ある演出でアニメとして再構築した物が見たかった。
- 『好好!キョンシーガール』(テレ東/深夜0:52)
アイドル主演の実写ドラマ。9nineのメンバー・川島海荷は実家の蔵にあった壺の封印をうっかり解いてしまい、世に101匹のキョンシーが解き放たれてしまう。400年間壺を封印していた少年道士によって彼女こそ現代の道士であると判明。アイドルの傍らキョンシー退治もすることとなる──。なぜ今キョンシー?と思ったらピラメキーノで子供たちの間にキョンシー人気が出たかららしい。でも深夜ドラマじゃ意味ないじゃん。思ったよりはちゃんとした出来なので夕方6時台でやればいいのに。
- 『To LOVEる -とらぶる-ダークネス』(MX/深夜1:00)
(→BS11/日曜深夜0:30)
どうやら主人公リトを好きな1人がハーレム化を目指す展開のようで。まあサービスシーンを求める向き用か。
- 『K』(TBS/深夜1:55)
(→BS-TBS/土曜深夜0:00)
どこぞのチーマーみたいな集団と統率された制服集団が対立していて、主人公はチーマーみたいな集団の一人を殺害したみたいだけど記憶が無くて、とりあえず両陣営から追われている第1話。基本、あらゆるタイプのイケメンが取り揃えられていてどれか好きになるよね的な作風。金属バットを振り回すキャラは肌に合わない。
- 『絶園のテンペスト』(TBS/深夜2:25)
(→BS-TBS/土曜深夜0:30)
普通の男子高校生・滝川吉野。妹を殺された友人・不破真広は不合理な死の辻褄を合わせると言い残し失踪。ある日、真広を探しているという者が吉野の元を訪れ、彼に銃を突きつけた瞬間、どこからともなく真広は現れた。彼は絶海の孤島に島流しにされたとある魔法使いと契約していた──ってな初回。ガンガン原作。序盤の島流しのくだりで離れそうになったけど、後半に伏線として収束したので納得。力の手に入れ方や行動動機がしっくりきた。魔法使いの一族らとのこれからの戦い次第か。
【土曜日】
- 『ぴっちぴち♪しずくちゃん』(TVK/朝8:00)
キッズ劇場ピース枠内で放送。スタッフが変わった第3期。今回はしずくの星を舞台にロケットの不時着で訪れた人間の女の子一家との出会いと交流を描く。登場キャラも限られて作品がコンパクトになった印象。つむりんがリストラされて悲しい。
- 『バクマン。(第3シリーズ)』(Eテレ/夕方5:30)
ジャンプ界隈版『まんが道』第3期。
- 『蒼い世界の中心で』(MX/夜10:00)
コンシューム大陸では赤き瞳のニンテルド帝国と青き瞳のセグア王国との戦争が続いていた。劣勢のセグア王国だったが1人の少年が立ち上がった……って、ゲハのノリのネタ作品かい。しかも全3話で3ヶ月毎の放送って。話詰め込みすぎてテンプレの羅列。とりあえず元ネタは主人公はソニックで、死んだ弟分はテイルスで、義妹はファンタシースターのネイか。オパールはオパオパ、副将軍の名前はコラムスもじりで、傭兵は落ち物パズルゲーもじり(名前はテトリス作者、設定はぷよぷよ=魔導物語)。春先には忘れてるだろうな。
- 『リトルバスターズ!』(MX/夜10:30)
(→TVK/土曜深夜1:30)
(→BS11/金曜深夜0:30)
主人公は幼い頃、4人の友達に誘われて「リトルバスターズ」なる正義を成すチームを結成していた。時は流れて高校生になった5人。ある日、昔のように何かをしようと言ったところリーダーの恭介はこう提案した──「野球をしよう、チーム名はリトルバスターズだ」。恋愛アドベンチャーゲーム原作として可もなく不可もない仕上がり。初出が5年前なので今更アニメ化の印象。内容的には恭介が何故慕われているかが感じられない。変わったお騒がせ5人組という扱いなら納得できるが。
- 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない TRUE ROUTEスペシャル版』(MX/夜11:30)
(→BS11/土曜夜11:30)
Web配信された最終回以降別END版に差し替えた再放送(再編集)。第2期放送を前にエピソードの繋がりを正しておくためのものらしい。最終回近くまで見る必要は無いか。
- 『好きっていいなよ。』(MX/深夜1:00)
(→TVK/日曜夜11:30)
(→テレ玉/日曜深夜0:00)
(→BS11/金曜夜11:30)
小学生時代にクラスで飼っていたウサギの死を自分一人のせいにされて以来、他人を信じなくなった女子高生・めい。ある日、めいは誤って学校一のモテ男・大和に回し蹴りを入れてしまうが大和はそんなめいを気に入る──。大雑把に言えば俗っぽい『君に届け』。個人的に今期は『となりの怪物くん』で事足りているけど、少女漫画の典型話を求める向きにはいいと思う。
思ったよりも楽しめる作品と出会えた印象。まあ、今期の新番組は40本という数なので当然とも言えるか。逆に切り捨てた作品もいつにも増して多かったわけで。結局、長くアニメファンをやっていると大体は既知のネタであり、そこに特に惹かれる"何か"がないと視聴するまでもなくなってしまいがち。たぶん新規ファンと評価に温度差がある場合はその辺の影響もあるんでしょうね。
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