2012冬の新アニメ感想追記

前回の新アニメ感想を書いた以降に始まった作品とすっかり存在を忘れていた作品の感想を追記。



  • 『ズーブルズ!』(テレ東/日曜朝9:00)
    セガトイズの女児向け爆丸みたいな玩具原作。キャンディーから生まれた動物キャラという子供向けアニメ。公式サイト内無料配信→「のりのり♪のりスタ」内コーナーを経て単独枠へ。デザインや作画が米カートゥーンでもない微妙なテイストと思ったら、案の定、日韓共同製作で実制作は韓国スタジオだった。日本の監修が入らない韓国作画って細やかさがなくて「驚く様はこう」「ジタバタはこう」みたいに決まりきった動きしかしないので一目で分かる。日本人のように漫画やアニメに長年親しんで身に付いたものじゃなくて日本アニメの下請け=真似から入っているから底が浅い。まあ、その差異を感じられるのもほぼ日本人(および外人のANIMEファン)ぐらいだから海外ではこの程度でも通用しちゃうんだろうな。

  • 『ダンボール戦記W』(テレ東/水曜夜7:27)
    前作から1年後、LBXが街に溢れる世界。対戦型TVゲームであっさり20連勝する1人の少年の元に1体のLBXがもたらされた日、街では多数のLBXが暴走して人々を襲う事件が発生した……てな初回。まあ前作も切ったけど、あいかわらず超技術すぎてプラレス世代にはホビー感がなさすぎてイマイチ。新主人公がオタクルックをあっさり捨てる展開も嫌。だったら最初から普通の容姿でええやん。

  • 『ブラックロックシューター』(フジ/木曜深夜0:45)
    ノイタミナ枠。中学に入学した黒衣マトはクラスメートになった小鳥遊ヨミと同じ絵本が好きだったことから友達になろうとするが、彼女の生活は1人の車椅子の少女に束縛されていた。そして異世界ではブラックロックシューターと敵が戦いを繰り広げていた……。異世界は主人公の夢の中というよりも登場人物らの深層心理下を具現化した存在みたいな感じか。印象は『夢喰いメリー』に近く、ラノベ的な作劇や内面描写は好みじゃない。CGによる異世界描写は世界の違いをはっきりさせる効果とアクションのダイナミックさを両立していて良。



前回のまとめで、今期は露骨に拒否反応が出る作品はあまり無かったと書きましたが、回を重ねると駄目な部分が出てきた作品もチラホラ。その筆頭が『輪廻のラグランジェ』で、危惧していた通りキャラのテンプレ化が顕著になってきた。『戦姫絶唱シンフォギア』も同様。どちらも他人を助けることに邁進するタイプの主人公という共通点があるけれど、こういったキャラ付けはよほど上手く扱えないとこうなるという見本かも。

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