月曜プレミア!「1万人が選んだアニメソングBEST30&懐かしの名場面」感想
遅まきながら2011年8月15日放送の月曜プレミア!「1万人が選んだアニメソングBEST30&懐かしの名場面」の感想をば。この手のアニメランキングはテレ朝でよく見掛けますがテレ東でやるとは珍しい。
テロップでは「ランキングは20歳代~50歳代の男女1万人のアンケートに基づいて作成しました」とあり、番組データでも「「好きなアニメソングは何?」という1万人へのアンケートの結果をもとに番組独自の「人気アニメソングBEST30」を選出」という言い回し。
どうも「番組独自の」という表現からはアンケートは参考までに番組側で30曲を選んだように見えますがどうなんでしょう。テレ朝系ではよく見た光景ですけど。まあ、曲の使用許可とか使用料などの関係でラインナップをいじらざるを得ないのかもしれません。
しかし、冒頭の街頭アンケート風景で「Q:好きなアニメソングは?」の問いに挙がったタイトルが『タッチ』『銀河鉄道999』『アタックNo.1』『ハイジ』『ガンダム』という時点で新味のない内容になる予感がビンビンしましたが、結果はやはりその通りで。
アニメファンでもない一般の人にそのような質問の仕方をすればメジャータイトルばかり並ぶのは当然。そもそも男女比、年齢比などがハッキリしないのでアンケートの妥当性もよくわからないし。
ランキング内容はそれで妥協するとしても、肝心の歌の紹介方法が「アニメ好き"歌うま芸能人"が熱唱」というお茶の濁し方の方が問題。初っ端の熊田曜子からして噴飯もので、品川庄司やTKOも酷かった。全部オリジナル歌手にしろとは言いませんが、せめてモー娘の2人(新垣里沙・田中れいな)ぐらいには歌手を取り揃えてほしかった。
人様の歌を歌って良かったのは「CAT'S EYE」の森口博子かな。モー娘も聞けるレベル。さすがに歌手の方は持ち歌でなくとも総じて良かったですが他は論外。山ちゃんはネタとして面白かった。熊田曜子もコスプレ要員に徹してサリーの時も中途半端な衣装じゃなくハニー並みに完璧コスプレで良かったのに。
あとは──
『セーラームーン』が映像を使えていることにびっくり。テレ朝の一連の番組では一切使えなかったのに。でも、うさぎの声が荒木香恵の代役時のものでずっこけた。もしかすると気づかずに「懐かしい~」とか言っちゃうかどうかを試されたのかもしれないと思ったり。
『ひみつのアッコちゃん』が1988年版になっていたけどアンケートに答えた人は1969年版として名前を挙げた人がきっと多かったと思う。番組側としては第2作として扱えば堀江美都子さんがご本人として歌う形にできるのでそうしたんだろうけど、やはりちょっと釈然としないですな。
21位以下は順位だけの紹介。作品名が先に表記され文字も大きく、曲名が下に小さく記される形なのは番組趣旨と違っていて違和感。細かいところですが番組の作りの安易さを感じてしまいます。
海外アニメトークで山ちゃんが未だにジャパニメーションという言葉を口にしていたのはいただけない(海外で日本アニメを指す言葉はANIME)。品川が『NARUTO』について「世界的には凄いランキングに入ってる」と言ってたけど、日本での評価以上の異常な人気と言いそうな勢いでしたな。まあ外人さんはニンジャが好きだものね。
テレ東アニメ話の流れから「時代を越えた名曲が勢揃い!夢のアニメソングメドレー」と称したテレ東関連アニメソングコーナーが始まるも『キャプ翼』以外は定番すぎて、もう少し選曲を増やして欲しかったところ。
燃えてヒーロー(キャプテン翼)→庄司
ハム太郎とっとこうた(とっとこハム太郎)→新垣里沙
めざせポケモンマスター(ポケットモンスター)→松本梨香
ポケモン言えるかな?BW(ポケットモンスターBW)→つるの剛士
次に「懐かしのアニメソング夢の共演!!」と称したアニメソングご本人メドレーのスペシャルコーナーで堀江美都子さん、ささきいさおさんも登場。それにしても前川陽子さんや松本梨香さんらが出た時からしてそうだったけど、いちいち「(ご本人)」と表記せんでも良かろうに。そんなことみんな知ってるって。
コン・バトラーVのテーマ(超電磁ロボ コン・バトラーV)→水木一郎
魔女っ子メグちゃん(魔女っ子メグちゃん)→前川陽子
花の子ルンルン(花の子ルンルン)→堀江美都子
水の星へ愛をこめて(機動戦士Zガンダム)→森口博子
銀河鉄道999(銀河鉄道999)→ささきいさお
ランキング以外のコーナーでは「感動アニメの最終回」という代物がありましたが、もう定番中の定番すぎて。この番組の想定する視聴者層はものすごく浅いところにあるのだと実感させられました。
昆虫物語みなしごハッチ(最終回1971年12月28日)
あらいぐまラスカル(最終回1977年12月25日)
フランダースの犬(最終回1975年12月28日)
感想としては「定番すぎてもの足りない」のひと言。
過去に散々書きましたが、この手の番組はアンケートの取り方を工夫しないと「いつもの」にしかならないということ。しかも過去のテレ朝の年代別ランキングと比較すると──
1位タッチ←80年代1位
2位ヤマト←70年代3位
3位キャンディ←70年代2位
4位ハイジ←70年代17位
5位アトム
6位巨人の星←70年代6位
7位アタックNo.1←70年代11位
8位アッコちゃん←70年代7位
9位北斗の拳
10位ガッチャマン←70年代12位
──と、上位は70年代ランキングとほとんど変わらない結果になっています。アンケート対象年齢比が上の方に偏っているのか、古い年代が特定メジャータイトルに偏りやすいせいなのか、はたまた番組コンセプトによる選別の結果なのか。それらが複合的に影響した結果だとしても『ルパン三世』(70年代1位)『ドラゴンボールZ』(90年代2位)が影も形もないのは腑に落ちませんが。
個人的にはもっと80年代のアニメファンに人気があった作品のアニソンを聞きたかったですね。
さて、今回もまた自分なら何を選ぶだろうと考えてしまったわけですが、番組で紹介された街頭アンケート風景のように1曲を挙げるとなると本当に悩む。子供の頃にアニメを見たっきりの人には簡単でしょうが、ずっとアニメファンをやっているとそんな簡単に選べるもんじゃないぞ。
ミッドナイト・サブマリン(未来警察ウラシマン)
燃える歌とか好きな歌は色々ありますが1曲となるとこれかな。
作品を好きな気持ち以上に曲自体を好きかも。
あと、ものすごく個人的趣味で選びたい1曲というものもあって、「昭和アニメソング芸人」の時に選んだ8曲にも入れた、名曲でもなんでもなくて、逆にダサい部類に入ると思うけど、昔から妙に好きで、もし街頭で聞かれたらあえてそっちを答えるかも、な曲。
地球に I LOVE YOU(特装機兵ドルバック)
自分でもわかってる、わかってるんだよ。
でもなんか好きなのよね~。
「日本で1番愛されているアニメソングが今夜決定! 20歳代~50歳代の男女1万人に好きなアニメソングは何かというアンケート調査を独自に実施。今も心に残る人気のアニメソングをランキング形式で発表していきます」
テロップでは「ランキングは20歳代~50歳代の男女1万人のアンケートに基づいて作成しました」とあり、番組データでも「「好きなアニメソングは何?」という1万人へのアンケートの結果をもとに番組独自の「人気アニメソングBEST30」を選出」という言い回し。
どうも「番組独自の」という表現からはアンケートは参考までに番組側で30曲を選んだように見えますがどうなんでしょう。テレ朝系ではよく見た光景ですけど。まあ、曲の使用許可とか使用料などの関係でラインナップをいじらざるを得ないのかもしれません。
しかし、冒頭の街頭アンケート風景で「Q:好きなアニメソングは?」の問いに挙がったタイトルが『タッチ』『銀河鉄道999』『アタックNo.1』『ハイジ』『ガンダム』という時点で新味のない内容になる予感がビンビンしましたが、結果はやはりその通りで。
アニメファンでもない一般の人にそのような質問の仕方をすればメジャータイトルばかり並ぶのは当然。そもそも男女比、年齢比などがハッキリしないのでアンケートの妥当性もよくわからないし。
ランキング内容はそれで妥協するとしても、肝心の歌の紹介方法が「アニメ好き"歌うま芸能人"が熱唱」というお茶の濁し方の方が問題。初っ端の熊田曜子からして噴飯もので、品川庄司やTKOも酷かった。全部オリジナル歌手にしろとは言いませんが、せめてモー娘の2人(新垣里沙・田中れいな)ぐらいには歌手を取り揃えてほしかった。
MC:
山寺宏一、ベッキー
ゲスト:
ささきいさお、堀江美都子、水木一郎
前川陽子、松本梨香、森口博子
つるの剛士、モーニング娘。(新垣里沙・田中れいな)
熊田曜子、びびる大木、品川庄司、TKO、オードリー春日
人様の歌を歌って良かったのは「CAT'S EYE」の森口博子かな。モー娘も聞けるレベル。さすがに歌手の方は持ち歌でなくとも総じて良かったですが他は論外。山ちゃんはネタとして面白かった。熊田曜子もコスプレ要員に徹してサリーの時も中途半端な衣装じゃなくハニー並みに完璧コスプレで良かったのに。
あとは──
『セーラームーン』が映像を使えていることにびっくり。テレ朝の一連の番組では一切使えなかったのに。でも、うさぎの声が荒木香恵の代役時のものでずっこけた。もしかすると気づかずに「懐かしい~」とか言っちゃうかどうかを試されたのかもしれないと思ったり。
『ひみつのアッコちゃん』が1988年版になっていたけどアンケートに答えた人は1969年版として名前を挙げた人がきっと多かったと思う。番組側としては第2作として扱えば堀江美都子さんがご本人として歌う形にできるのでそうしたんだろうけど、やはりちょっと釈然としないですな。
21位以下は順位だけの紹介。作品名が先に表記され文字も大きく、曲名が下に小さく記される形なのは番組趣旨と違っていて違和感。細かいところですが番組の作りの安易さを感じてしまいます。
海外アニメトークで山ちゃんが未だにジャパニメーションという言葉を口にしていたのはいただけない(海外で日本アニメを指す言葉はANIME)。品川が『NARUTO』について「世界的には凄いランキングに入ってる」と言ってたけど、日本での評価以上の異常な人気と言いそうな勢いでしたな。まあ外人さんはニンジャが好きだものね。
テレ東アニメ話の流れから「時代を越えた名曲が勢揃い!夢のアニメソングメドレー」と称したテレ東関連アニメソングコーナーが始まるも『キャプ翼』以外は定番すぎて、もう少し選曲を増やして欲しかったところ。
燃えてヒーロー(キャプテン翼)→庄司
ハム太郎とっとこうた(とっとこハム太郎)→新垣里沙
めざせポケモンマスター(ポケットモンスター)→松本梨香
ポケモン言えるかな?BW(ポケットモンスターBW)→つるの剛士
次に「懐かしのアニメソング夢の共演!!」と称したアニメソングご本人メドレーのスペシャルコーナーで堀江美都子さん、ささきいさおさんも登場。それにしても前川陽子さんや松本梨香さんらが出た時からしてそうだったけど、いちいち「(ご本人)」と表記せんでも良かろうに。そんなことみんな知ってるって。
コン・バトラーVのテーマ(超電磁ロボ コン・バトラーV)→水木一郎
魔女っ子メグちゃん(魔女っ子メグちゃん)→前川陽子
花の子ルンルン(花の子ルンルン)→堀江美都子
水の星へ愛をこめて(機動戦士Zガンダム)→森口博子
銀河鉄道999(銀河鉄道999)→ささきいさお
ランキング以外のコーナーでは「感動アニメの最終回」という代物がありましたが、もう定番中の定番すぎて。この番組の想定する視聴者層はものすごく浅いところにあるのだと実感させられました。
昆虫物語みなしごハッチ(最終回1971年12月28日)
あらいぐまラスカル(最終回1977年12月25日)
フランダースの犬(最終回1975年12月28日)
感想としては「定番すぎてもの足りない」のひと言。
過去に散々書きましたが、この手の番組はアンケートの取り方を工夫しないと「いつもの」にしかならないということ。しかも過去のテレ朝の年代別ランキングと比較すると──
1位タッチ←80年代1位
2位ヤマト←70年代3位
3位キャンディ←70年代2位
4位ハイジ←70年代17位
5位アトム
6位巨人の星←70年代6位
7位アタックNo.1←70年代11位
8位アッコちゃん←70年代7位
9位北斗の拳
10位ガッチャマン←70年代12位
──と、上位は70年代ランキングとほとんど変わらない結果になっています。アンケート対象年齢比が上の方に偏っているのか、古い年代が特定メジャータイトルに偏りやすいせいなのか、はたまた番組コンセプトによる選別の結果なのか。それらが複合的に影響した結果だとしても『ルパン三世』(70年代1位)『ドラゴンボールZ』(90年代2位)が影も形もないのは腑に落ちませんが。
個人的にはもっと80年代のアニメファンに人気があった作品のアニソンを聞きたかったですね。
さて、今回もまた自分なら何を選ぶだろうと考えてしまったわけですが、番組で紹介された街頭アンケート風景のように1曲を挙げるとなると本当に悩む。子供の頃にアニメを見たっきりの人には簡単でしょうが、ずっとアニメファンをやっているとそんな簡単に選べるもんじゃないぞ。
ミッドナイト・サブマリン(未来警察ウラシマン)
燃える歌とか好きな歌は色々ありますが1曲となるとこれかな。
作品を好きな気持ち以上に曲自体を好きかも。
あと、ものすごく個人的趣味で選びたい1曲というものもあって、「昭和アニメソング芸人」の時に選んだ8曲にも入れた、名曲でもなんでもなくて、逆にダサい部類に入ると思うけど、昔から妙に好きで、もし街頭で聞かれたらあえてそっちを答えるかも、な曲。
地球に I LOVE YOU(特装機兵ドルバック)
自分でもわかってる、わかってるんだよ。
でもなんか好きなのよね~。
この記事へのコメント