ドラえもん 2010年1月

※ついつい後回しにしていたら気付けば昨年分が丸々手付かずになっていたドラえもん(汗)。一昨年に追い掛けはじめた辺りでわさドラのフォーマットを大分把握出来て、興味が薄くなりがちだったりもしますが、見れば何か言いたくなる回もあったりで。とにかく追いつくようにざっくりとこなしていきます。



1月8日「長い長いお正月」

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正月をもっと長く味わいたいというのび太に、貼った本人の時間が3倍速く進む三倍時計ペタンコを貼る(周りの時間の進みが3分の1になる)話。基本原作通りなアニメ化か。こなすエピソードが多いため時間的には30分回となったんでしょうが、その分、印象は散漫になったかも。まあ「長い長い」を実感させられたとも言えるか。

しずかちゃんらとの羽根つきシーンなど妙に細かい作画が目立ちながらも話の平坦さにそぐわずもったいない感じ。あとツッコむのも野暮だけど、三倍時計ペタンコを剥がすなり、12分の1時計ペタンコを帰宅後に貼ったり食卓に着く前に剥がすといった考えは……ドラとのび太は浮かばないんでしょうな。



1月15日「大パニック!スーパー赤ちゃん」

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預かった赤ちゃんに間違えて強力ウルトラスーパーデラックスキャンディーを舐めさせてしまい大騒動という話。未来デパートの誤送とドラの道具放置っぷりで何度事件が起こっているのやら。原作はあるけど展開はかなりオリジナル。ただひたすら赤ちゃんが暴れ、そこにやってきた泥棒2人組が巻き込まれる様を見せる。

スーパー赤ちゃんに破壊される家や、そこかしこに突き刺さるドラとのび太の姿にヌルさがないのがいい。こういうブラックさもF先生の持ち味だったのだから。小気味いい演出、デッサンがしっかりしたキャラ絵、タイミングの良い作画──これらが相まりシンプルな話を30分飽きさせずに見せる良回。

最後もわさドラだけに良い話でまとめるかと思いきや、ママに叱られるENDを用意しているのも好印象。ただ、個人的には呆然とした表情で「説明して」と呟くママの後ろで汗ダラダラな2人のカットで終わる方がその後を想像するに恐ろしそうで好みだったかな。



1月22日「ほめればのび太も芸じゅつ家」

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ひょうろんロボットがうっかり色々な落書きを褒めてまわって芸術だと勘違いさせまくる話ですが、脚本・演出・作画全てが悪くて笑いどころが見えない。物語はひみつ道具を持ち出した辺りから流れが悪くなり、話の筋が見当たらなくなる。感動の表現がまちまちで作画も固く、ぼんやりした印象しか残らない。今週の2本は制作的に捨て回だったのかな。


1月22日「右か左か人生コース」

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道の分岐点で行く先を判定するコースチェッカーを使うも、どの道も困難だらけという話。「道を選ぶ=安全な道とは限らない」という良テーマを、脚本・演出がつまらないギャグで誤魔化した駄目回。最後は意味不明の向かい風が吹き、猛犬と先生とジャイアンたちが飛んでくるありえなさ。その先に「あまりの遅さに怒るしずかちゃん」といったまともなオチでも用意されていれば、この場面は「(※イメージ映像です)」ぐらいで済んだかもしれないが、そのまま全員を担いだままオチ。出来損ないにも程がある。



1月29日「風の子バンド」

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寒さが苦手のドラえもんがうっかり「寒い」という言葉で締め付ける風の子バンドを頭にはめてしまい散々な目に遭う話。寒いならドテラでもなんでも着て出掛ければいいのに。そもそも当人以外の言葉でも反応する欠陥品なら回収されそうなものだけど。本作は如何にドラが酷い目に遭うかだけなので予定調和な展開ばかりでちょっと飽きます。


1月29日「やりすぎ!のぞみ実現機」

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望みの叶うレベル調整が難しく、一歩間違えると大変なことになりかねないひみつ道具。「スネ夫の自慢話」「明日のテスト」「ジャイアンからの暴行」に対してのび太が順当に失敗するわけですが、こちらも予定調和以上にはならず。どこが悪いと言えるほどではないけど全体的に一本調子で面白いまでもう一歩。演出・作画共に並な回。

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