ニチアサキッズタイム2010

ニチアサキッズタイムは7時のアニメと8時のライダーの放送開始が半年ずれたため、昨年までのようにまとめての感想が書きづらくなってしまった(実際、去年は『少年突破バシン』のことを書いてませんし)。でもまあ、毎年この時期に書いていたので今回も書いておこうかと。



  • 『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』(テレ朝/日曜朝7:00)

    前作は現実世界でのカードバトル物だったのが、今作では主人公の少年が異世界に飛ばされてしまう話に。現役プレイヤーでもない身ではカードバトルへの興味もなく、あとは物語自体が気に入るかどうか。古参アニメファンとしては王道というか見飽きた骨子に興味は持てませんでした。本作もまた現役プレイヤー=若年層向けでしょうね。



  • 『天装戦隊ゴセイジャー』(テレ朝/日曜朝7:30)

    良くも悪くも旧戦隊的。ここ数年の出来が良すぎたせいで粗が見えすぎるけど、昔の戦隊ってこんなもんだったよなぁとノスタルジックな気分に浸れます。

    冒頭、説明描写も無しにいきなり「天の塔」とやらを破壊する宇宙から飛来した敵と、その塔と関係あるであろうゴセイジャー(レッド)がこれまたいきなり登場する展開は語り口が酷すぎる。ナレーションベースで「護星の天使──それは地球と全ての命を護ることを使命として生きる者たち」とか言われてもピンとこないですって。

    見習い護星天使たちが地球に派遣されてくるくだりを描写し、きちんと天の塔の説明を組み込み、さらに地球での見習いたちの活動を描写した上で宇宙から敵が飛来する段取りにするのが普通……というか物語及び登場人物らに感情移入させるための最低限のことだと思うのですが。

    見習いで地球に降りたばかりという描写があれば、種族間での言い争いがちょいちょい出てくるのも理解できますし、地上に残された5人で戦っていかなくてはならない決意なども感じられたと思います。脚本:横手美智子にはゲキレンジャーといいガッカリさせられっぱなしです。アニメだと悪くない人なんだけどなぁ。

    カード要素は今のところ魅力的に感じられない。ヘッダー召喚シーンは壮大な割に小っちゃいのが来るだけってのはイマイチ。ロボとの共通アイテムなのだから、飛来した時点では巨大で、そこから濃縮されるように小さくなってゴセイジャーたちの手元に現れるような描写にしてくれないとまったく凄そうに見えません。

    あと「キラリ~ン」みたいな効果音がマジレンジャーまんまなのはちょっと。魔法っぽい世界観だから使い回せると踏んだんでしょうがやめて欲しいわぁ。



  • 『仮面ライダーW(ダブル)』(テレ朝/日曜朝8:00)

    2人で1人の仮面ライダー。左右色違いのデザインを見たときはどうなるかと思いましたがしっかり子供人気を得たようです。ディケイドで放送開始時期を半年ずらした効果は年末の玩具の売れ行きが証明した模様。

    やはり主人公が探偵というのが子供には受けやすい。自分も子供の頃は少年探偵団に憧れたし、探偵本など読みあさりましたから。一般人が事件(戦い)に巻き込まれるのではなく、依頼ありきで自ら積極的に事件に関わる私立探偵はそれだけでヒーローっぽいです。

    事件も分かりやすく、その犯人である怪人(ドーパント)の姿が分かりやすいのも子供受けした一因かと。あとはライダー同士のバトル要素がなかったのも単独ヒーローの王道を見せてくれていたと思います(最近2人目のライダーが登場しちゃったけど)。

    ディケイドがアレな終わり方をした分、Wにはしっかりと完結してもらいたいですね。



  • 『ハートキャッチプリキュア!』(テレ朝/日曜朝8:30)

    プリキュア7作目。昨年の『フレッシュプリキュア』でキャラデがセーラームーン路線に行き切りましたが、今作ではキャラデを大幅に路線変更。『おジャ魔女どれみ』の馬越嘉彦氏が担当し、雰囲気もどれみっぽくなりました。

    内容は今までのプリキュアと大きく変わることなく、どこぞの異世界からマスコットキャラがやってきて、主人公たちが変身する力を得て悪者と戦うフォーマット。しかし、プリキュア変身=即最強ということはなく、普通の女の子が戦う決意をするまでの過程が描かれる初回~第2話は新鮮。

    新鮮といえば、赤系=活発、青系=知的という不文律を変えてきたこと。少々気弱な赤と天然元気な青というのは珍しい。気弱ながらに頑張るというキャラは普通の子が自分を投影して感情移入するものになっていますね。

    今までのプリキュアを好きな人には受けが悪いかもしれませんが、どれみが好きだった人なら即ハマりそう。私の印象も「どれみ中学生編」って感じですし。



今年はプリキュア視聴復帰。
その分、ゴセイジャーには深くハマりそうもないのが残念です。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック