ドラえもん 2009年7月
7月3日「あべこべ惑星」
あべこべの星が反地球(太陽を挟んだ正反対の位置にあるもうひとつの地球)という設定じゃないのは寂しい。今となっては古いSFだけどワクワクするんですよね。物語もアレンジしまくり。利口になりたいと短冊に書いたのび太の悩みが途中でどこかに消えてしまった。
それでいて天才少女のび太誘拐というドラマを付け足すプチ劇場版仕様。間延びするので1話30分回は自重して欲しいなぁ。
最後は天才少女のび太がわざと間違える方が確実なので、てっきりのび太が適当にやったら成功しちゃう展開だと思ったら普通に失敗。テンポが悪いからミスリードがうまく機能していない。内容を半分に削ればまだ面白いのに。
7月10日「スネ夫ゆうかい事件」
誘拐されることを過敏に恐れたスネ夫が、のび太とドラえもんをボディガードに雇うアニメオリジナル。繰り返される犯人探しの部分が煮詰められていないので飽きる。結局、予想通り誘拐したのはのび太とドラえもん自身だったという「迷探偵のび太」と同じオチで面白くもない。オリジナル回でギャグは無理。
7月10日「ドラえもんやめます」
こちらもアニメオリジナル。タイトルからドラえもん話かと思いきや、ドラはのび太が道具の力で周囲の人間を辞任させていく内の1人でしかない。話の中心はママの辞任なので、タイトルは「ママやめます」か「辞ニンジン」と道具名にした方がしっくりくる。のび太のママがママとしての感情を取り戻す感動ドラマは短編ギャグには邪魔でしかないと思うんですが、わさドラには必須のようで。
7月17日「コンチュウ飛行機にのろう」
原作はあるはずだけど、後半の昆虫世界アドベンチャーは完全にアニメオリジナル。スズメバチに襲われるジャイアンを皆で助けにいく大冒険っぷりとか、1話30分回はもはやプチ劇場版として確信的に作ってますね。
小さくなっていると道具の力も弱くなっているという言い訳設定はいらない。どこでもドアを使えばいいんだし、逆に違和感を覚えます。何も考えずに昆虫世界アドベンチャーで突っ切りましょうよ。
昆虫世界の弱肉強食をちゃんと描いているのはいいんですが、のび太らが利用した昆虫が巻き込まれて死ぬことに無頓着なのはいただけない。それでいて最後はたかが昆虫と心が通えてしまうファンタジーでちぐはぐな印象。だったら自分たちがここまで連れてこなければと悔いるぐらいしてもいいんじゃないかい?
7月24日「海に入らず海底を散歩する方法」
スネ夫のクルーザーに招待されないという原作エピソードで出来もストレート。のび太を連れてきても意味がないというジャイアンたちの話にしずかちゃんが納得して「そっか~、それじゃかえってかわいそうよね~」と言い切っちゃうのはなんとかならなかったのかな。わさドラ版しずかちゃんってドラマ寄りな作りで描写や台詞を増量される分、薄情になりがちだよね。
7月24日「真夏に冬がやってきた」
原作ありきの2本目。日付をいじってクリスマスプレゼントをゲットしたり、夏に戻してしずかちゃんとプールに行こうとしたり、正月にしてお年玉をゲットしたりというのび太の悪ノリにもうひとテンポ欲しくなるけど、これ以上はわさドラには酷な注文か。最後はイメージ映像なのだからパパやママらが加担する必要はないけど原作はどうだったっけ? どうもわさドラって親とのコミュニケーションシーンが多い気がする。過保護すぎるというか、もっと子供たちのミニマムな世界で完結してほしい。
7月31日「だから、ユーレイは出た」
アニメオリジナルの1話30分回。この前はハブられていたのび太がスネ夫の別荘に呼ばれることに違和感を感じる(笑)。不良の暴走車に腹を立てたり、廃校を守ろうとするなど道徳的な内容。でも砂浜のゴミを全て不良たちのせいにするにいたっては少々偏向的すぎて嫌な感じ。
ちなみに雑用を押し付けられるのび太たちに無関心のしずかちゃんというのはわさドラ仕様ではキツい。せめて一緒に手伝うわとかなんとか言って欲しいなぁ。
話は、肝試し→廃校発見→翌日探検→地元の子供と交流→夜に不良退治という流れ。肝試しが廃校への誘導用でしかないのが少々雑。「幽霊が出ると評判の廃校で肝試し」にすれば、のび太たちも清廉潔白ではなく、最初は不良たちと同じように廃校を見ていたけど考えを改めたという流れがより際立つと思う。どうせやるならもう少し深みが欲しい。
あべこべの星が反地球(太陽を挟んだ正反対の位置にあるもうひとつの地球)という設定じゃないのは寂しい。今となっては古いSFだけどワクワクするんですよね。物語もアレンジしまくり。利口になりたいと短冊に書いたのび太の悩みが途中でどこかに消えてしまった。
それでいて天才少女のび太誘拐というドラマを付け足すプチ劇場版仕様。間延びするので1話30分回は自重して欲しいなぁ。
最後は天才少女のび太がわざと間違える方が確実なので、てっきりのび太が適当にやったら成功しちゃう展開だと思ったら普通に失敗。テンポが悪いからミスリードがうまく機能していない。内容を半分に削ればまだ面白いのに。
7月10日「スネ夫ゆうかい事件」
誘拐されることを過敏に恐れたスネ夫が、のび太とドラえもんをボディガードに雇うアニメオリジナル。繰り返される犯人探しの部分が煮詰められていないので飽きる。結局、予想通り誘拐したのはのび太とドラえもん自身だったという「迷探偵のび太」と同じオチで面白くもない。オリジナル回でギャグは無理。
7月10日「ドラえもんやめます」
こちらもアニメオリジナル。タイトルからドラえもん話かと思いきや、ドラはのび太が道具の力で周囲の人間を辞任させていく内の1人でしかない。話の中心はママの辞任なので、タイトルは「ママやめます」か「辞ニンジン」と道具名にした方がしっくりくる。のび太のママがママとしての感情を取り戻す感動ドラマは短編ギャグには邪魔でしかないと思うんですが、わさドラには必須のようで。
7月17日「コンチュウ飛行機にのろう」
原作はあるはずだけど、後半の昆虫世界アドベンチャーは完全にアニメオリジナル。スズメバチに襲われるジャイアンを皆で助けにいく大冒険っぷりとか、1話30分回はもはやプチ劇場版として確信的に作ってますね。
小さくなっていると道具の力も弱くなっているという言い訳設定はいらない。どこでもドアを使えばいいんだし、逆に違和感を覚えます。何も考えずに昆虫世界アドベンチャーで突っ切りましょうよ。
昆虫世界の弱肉強食をちゃんと描いているのはいいんですが、のび太らが利用した昆虫が巻き込まれて死ぬことに無頓着なのはいただけない。それでいて最後はたかが昆虫と心が通えてしまうファンタジーでちぐはぐな印象。だったら自分たちがここまで連れてこなければと悔いるぐらいしてもいいんじゃないかい?
7月24日「海に入らず海底を散歩する方法」
スネ夫のクルーザーに招待されないという原作エピソードで出来もストレート。のび太を連れてきても意味がないというジャイアンたちの話にしずかちゃんが納得して「そっか~、それじゃかえってかわいそうよね~」と言い切っちゃうのはなんとかならなかったのかな。わさドラ版しずかちゃんってドラマ寄りな作りで描写や台詞を増量される分、薄情になりがちだよね。
7月24日「真夏に冬がやってきた」
原作ありきの2本目。日付をいじってクリスマスプレゼントをゲットしたり、夏に戻してしずかちゃんとプールに行こうとしたり、正月にしてお年玉をゲットしたりというのび太の悪ノリにもうひとテンポ欲しくなるけど、これ以上はわさドラには酷な注文か。最後はイメージ映像なのだからパパやママらが加担する必要はないけど原作はどうだったっけ? どうもわさドラって親とのコミュニケーションシーンが多い気がする。過保護すぎるというか、もっと子供たちのミニマムな世界で完結してほしい。
7月31日「だから、ユーレイは出た」
アニメオリジナルの1話30分回。この前はハブられていたのび太がスネ夫の別荘に呼ばれることに違和感を感じる(笑)。不良の暴走車に腹を立てたり、廃校を守ろうとするなど道徳的な内容。でも砂浜のゴミを全て不良たちのせいにするにいたっては少々偏向的すぎて嫌な感じ。
ちなみに雑用を押し付けられるのび太たちに無関心のしずかちゃんというのはわさドラ仕様ではキツい。せめて一緒に手伝うわとかなんとか言って欲しいなぁ。
話は、肝試し→廃校発見→翌日探検→地元の子供と交流→夜に不良退治という流れ。肝試しが廃校への誘導用でしかないのが少々雑。「幽霊が出ると評判の廃校で肝試し」にすれば、のび太たちも清廉潔白ではなく、最初は不良たちと同じように廃校を見ていたけど考えを改めたという流れがより際立つと思う。どうせやるならもう少し深みが欲しい。
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