決定!心に残るお話30
2009年3月20日放送のドラえもん30周年スペシャル。
純粋に心に残るお話30オンリーで特番を作るかと思いきや、リメイクわさドラ版「さようならドラえもん」や、映画からのスピンオフ話を挟む作りでガッカリ。それでいて今回決まったベスト1作品は次回(4月3日)放送という。
もう30周年企画としての重みはゼロでしたね。
ある意味切り札とも言うべき「さようならドラえもん」の出来も中途半端でしたし、映画スピンオフのようなオリジナル話をこの30周年企画とくっつける意味が分からない。
まあ、その辺の話は別の機会にするとして……
「決定!心に残るお話30 」
まずは発表前にドラが「去年の9月までに放送されたお話の合計は2073話!」と言ったことに、私は思わず安堵と冷笑がこみ上げました。
前回の中間発表ではドラが喜々として「(その日の放送分を合わせて)2093話!」と言った上で「その中から(中略)決定しま~す!」などと言っていましたからね。数字を大きくしようという虚栄のために視聴者に混乱をもたらすとは、進行台詞としてダメダメだろうと。
対して今回の集計方法説明は「去年の大晦日に年齢別で選んだ90作品のお話の中から更に投票してもらって30作品を選びました!」と、実に分かりやすく……って、いまさら遅いよ。
最終投票数は20065通(ちなみに毎週の放送で発表されていた投票数を見ると、大体週1500~1800通程度で推移)。
結果は以下の通り──
ふむ、わさドラが22本か。
まあ、中間発表時の年齢分布と各年代ベスト30の傾向を見れば、こういう結果になるだろうと容易に予想できましたが(※15歳以下だけで80%、計60本中56本がわさドラタイトル)。
どちらかというと中間発表時に一桁番台だったタイトルが6本しか入っていないことに驚きです(まあ、あれがそもそも順位だというわけではないのですが)。
結局、ベスト90作品(86作品)から決選投票させるシステムにした時点で本当の「心に残るお話30」とはズレてしまったような。
あと、やはり大山ドラとわさドラを同一史として語ることに無理があると感じましたね。
「宇宙ガンファイターのび太」とか「22世紀の大決戦!ドラえもんVSドラキュラ」といったわさドラ特有のプチ劇場版スタイルが(駄作であるにも関わらず)入ってしまうのは、明らかに「わさドラスタイル=アニメドラえもん」だと思っている現視聴層の感覚でしょう。
わさドラもたまに良い回(最近だと「天の川鉄道の夜」など)がありますし、ここらで過去のドラえもんとは別ベクトルで作っている新シリーズだと胸を張るべきだと思います。
過去の歴史にすがりついていることで、昔のドラえもんとの違いがことさら強調され、作品の出来の是非を超えた拒否反応を示す人を生んでしまっているのは作品にとっても悲しいことです。
今回の結果に関しては、まあまあというか無難というかありきたりというかそんな感じ。逆にわさドラタイトルの予想外のランクイン加減の方が「今の子供が選ぶ 心に残るわさドラ話」といった風で、ある意味面白いぐらいです。
30周年企画第2弾は「みんなで作る30年後ののび太の町」。「心に残るお話30」が30年を振り返る企画だったのに対し、今度のはこれからの30年を考える企画だそうで。
言っていることはカッコいいけど、中身はただの30年後の町並みイラスト募集というのがなんとも。それにそれを言うなら考えるべきは30年"後"じゃなくて30年"間"でしょうに……。
わさドラの前途はまだまだ暗いようです。
純粋に心に残るお話30オンリーで特番を作るかと思いきや、リメイクわさドラ版「さようならドラえもん」や、映画からのスピンオフ話を挟む作りでガッカリ。それでいて今回決まったベスト1作品は次回(4月3日)放送という。
もう30周年企画としての重みはゼロでしたね。
ある意味切り札とも言うべき「さようならドラえもん」の出来も中途半端でしたし、映画スピンオフのようなオリジナル話をこの30周年企画とくっつける意味が分からない。
まあ、その辺の話は別の機会にするとして……
「決定!心に残るお話30 」
まずは発表前にドラが「去年の9月までに放送されたお話の合計は2073話!」と言ったことに、私は思わず安堵と冷笑がこみ上げました。
前回の中間発表ではドラが喜々として「(その日の放送分を合わせて)2093話!」と言った上で「その中から(中略)決定しま~す!」などと言っていましたからね。数字を大きくしようという虚栄のために視聴者に混乱をもたらすとは、進行台詞としてダメダメだろうと。
対して今回の集計方法説明は「去年の大晦日に年齢別で選んだ90作品のお話の中から更に投票してもらって30作品を選びました!」と、実に分かりやすく……って、いまさら遅いよ。
最終投票数は20065通(ちなみに毎週の放送で発表されていた投票数を見ると、大体週1500~1800通程度で推移)。
結果は以下の通り──
No. | タイトル | 備考 |
---|---|---|
1 | ドラえもんが生まれ変わる日 | 中:1位 小:25位 |
2 | おばあちゃんの思い出 | 大:29位 |
3 | 帰ってきたドラえもん | 大:21位 中:24位 |
4 | 走れのび太!ロボット裁判所 | 大:18位 中:21位 |
5 | 台風のフー子 | 小:26位 |
6 | 地底の国探検 | 小:1位 |
7 | きこりの泉 | 小:28位 |
8 | ぼくの生まれた日 | 大:16位 |
9 | ドラえもんの青い涙 | 中:25位 小:19位 |
10 | バイバイン | 小:21位 |
11 | ドラえもんが重病に? | 中:19位 |
12 | もうひとつの"緑の巨人伝" | 小:22位 |
13 | さよならハナちゃん | 小:17位 |
14 | のび太の結婚式?! | 大:1位 |
15 | 22世紀の大決戦!ドラえもんVSドラキュラ | 小:23位 |
16 | ドラえもんだらけ | 中:30位 |
17 | テストにアンキパン | 大:27位 |
18 | キャンディーなめて歌手になろう | 中:9位 |
19 | のび太に恋した精霊 | 中:14位 |
20 | しかしユーレイはでた! | 中:22位 |
21 | あべこべの星 | 大:9位 |
22 | ベロ相うらないで大当たり! | 大:11位 |
23 | 宇宙ガンファイターのび太 | 中:29位 |
24 | むりやりアスレチックハウス | 小:15位 |
25 | 眠る海の王国 | 小:24位 |
26 | 七夕の宇宙戦争 | 中:7位 |
27 | 行け!ノビタマン | 小:18位 |
28 | ドラえもんに休日を | 大:17位 |
29 | ゾウとおじさん | 大:23位 |
30 | どくさいスイッチ | 中:20位 |
※青文字=大山ドラ
※大:16歳以上/中:9~15歳/小:8歳以下
ふむ、わさドラが22本か。
まあ、中間発表時の年齢分布と各年代ベスト30の傾向を見れば、こういう結果になるだろうと容易に予想できましたが(※15歳以下だけで80%、計60本中56本がわさドラタイトル)。
どちらかというと中間発表時に一桁番台だったタイトルが6本しか入っていないことに驚きです(まあ、あれがそもそも順位だというわけではないのですが)。
結局、ベスト90作品(86作品)から決選投票させるシステムにした時点で本当の「心に残るお話30」とはズレてしまったような。
あと、やはり大山ドラとわさドラを同一史として語ることに無理があると感じましたね。
「宇宙ガンファイターのび太」とか「22世紀の大決戦!ドラえもんVSドラキュラ」といったわさドラ特有のプチ劇場版スタイルが(駄作であるにも関わらず)入ってしまうのは、明らかに「わさドラスタイル=アニメドラえもん」だと思っている現視聴層の感覚でしょう。
わさドラもたまに良い回(最近だと「天の川鉄道の夜」など)がありますし、ここらで過去のドラえもんとは別ベクトルで作っている新シリーズだと胸を張るべきだと思います。
過去の歴史にすがりついていることで、昔のドラえもんとの違いがことさら強調され、作品の出来の是非を超えた拒否反応を示す人を生んでしまっているのは作品にとっても悲しいことです。
今回の結果に関しては、まあまあというか無難というかありきたりというかそんな感じ。逆にわさドラタイトルの予想外のランクイン加減の方が「今の子供が選ぶ 心に残るわさドラ話」といった風で、ある意味面白いぐらいです。
30周年企画第2弾は「みんなで作る30年後ののび太の町」。「心に残るお話30」が30年を振り返る企画だったのに対し、今度のはこれからの30年を考える企画だそうで。
言っていることはカッコいいけど、中身はただの30年後の町並みイラスト募集というのがなんとも。それにそれを言うなら考えるべきは30年"後"じゃなくて30年"間"でしょうに……。
わさドラの前途はまだまだ暗いようです。
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