海外ヒーロー・アジア編
海外ヒーローの話をもう少し──。
海外ヒーローで、今、一番話題となっているのがこの中国製ヒーロー『鎧甲勇士』です。
『鎧甲勇士』
Kai Jia Yong Shi 鎧甲勇士 Opening Credits
http://www.youtube.com/watch?v=iI6O4mQJbxw
Kai Jia Yong Shi 鎧甲勇士 Teaser1
http://www.youtube.com/watch?v=FjLUUujm2Z4
かなりのレベルです。印象は『超星神』シリーズなどの非東映系ヒーローに近いですね。少し洗練さに欠けるところとか。
もし、これをいきなり(日本特撮を研究の上)独自に作り上げたとしたら驚嘆に値しますが、やはりアクションやスーツ製作に日本人スタッフが参加しているようです。
参考:ヒーロー★マテリアル「鎧甲勇士 日本人スタッフが判明」
http://www.hero-material.jp/2008/10/post_62bc.html
かの『パワーレンジャー』も、日本人スタッフの参加で特撮ヒーローらしさのクオリティが上がりましたし、様式美というものは真似だけでは超えられない壁があるんでしょうね。
そんな中国製ヒーローの先輩がこちら。
『五龍奇剣士』
五龍奇剣士 METAL KAISER
http://www.youtube.com/watch?v=un2PbhZ7SwA
こちらは巨大ヒーロー物。防衛チームの隊員1人が変身するというフォーマットや、ミニチュアセットやCG合成の質感など、まんま昨今の『ウルトラマン』ですが、どうやら製作に円谷系列の会社が関わっていたらしいのでパクリというわけではないようです。
(2007年頃に製作。現在はどうやらスポンサーがつかず、数話分製作したところで止まっているらしい……)
で、グレーゾーンなのがこちら。
『金甲戦士』
国産《金甲戦士》予告片,中国版奥特曼
http://www.youtube.com/watch?v=nGAOv_LHDoo
こちらはウルトラマンに似ていても等身大ヒーロー。
防衛チームVS戦闘員という日本ではまず見かけない不思議な絵面になっています。
どうやらヒーローのデザインはただパクったわけではなく、この製作会社が『ウルトラマンティガ』『ダイナ』『ガイア』の中国での版権代行をしていることから、そのネームバリューを利用して、うまいこと自分たちのオリジナルヒーローを売り込もうとしているようです。
参考:ヒーロー★マテリアル「金甲戦士 GOLDEN HERO」
http://www.hero-material.jp/2008/10/post_989b.html
それってグレーというより黒じゃないかい?
ウルトラマンといえば、円谷プロとは無関係に作られたウルトラマンというものもあります。
『PROJECT ULTRAMAN』
Project Ultraman-最新版的奥特曼予告片
http://www.youtube.com/watch?v=0_dpORYXFkg
タイのチャイヨー・プロダクション製作のTVシリーズ。
ミレニアムは青い目が『ウルトラマンパワード』っぽく、ダークはその名の通り『ウルトラマンネクサス』のダークファウストっぽいですね。
このようなものが作られたのは、チャイヨーが「ウルトラマンの権利は自分たちにある」としていたため(※詳しくはWikipedia参照)。裁判を起こした各国で判決が違うことで、海外展開の権利関係も複雑だったり。
ただし、この作品はタイ本国でチャイヨーが敗訴したことにより、陽の目を見ることはほぼ無くなったとのことです。
こういう言い方もなんですけど、アジア圏との契約はよほど慎重に行わないと駄目ですね。あと、これだけコンテンツの国際化が進む現在、中国での「クレヨンしんちゃん商標権問題」のような事例の回避方法が「とにかくあらゆる国で出願しとけ」という旧世代的なシステムしかないことも問題かと。
商標の先願主義は理解できますが、クレヨンしんちゃんの場合はそもそもが他者のコンテンツの無断使用だというのに、それを国が許容する判決を出すなどという事態なわけで。
チャイヨーの件でも、使用権のみならず著作権を主張してくるようなとんでもない事例があったわけですし、ここらで国際ルールというものをきちんと確立すべきではないでしょうかね。
海外ヒーローで、今、一番話題となっているのがこの中国製ヒーロー『鎧甲勇士』です。
『鎧甲勇士』
Kai Jia Yong Shi 鎧甲勇士 Opening Credits
http://www.youtube.com/watch?v=iI6O4mQJbxw
Kai Jia Yong Shi 鎧甲勇士 Teaser1
http://www.youtube.com/watch?v=FjLUUujm2Z4
かなりのレベルです。印象は『超星神』シリーズなどの非東映系ヒーローに近いですね。少し洗練さに欠けるところとか。
もし、これをいきなり(日本特撮を研究の上)独自に作り上げたとしたら驚嘆に値しますが、やはりアクションやスーツ製作に日本人スタッフが参加しているようです。
参考:ヒーロー★マテリアル「鎧甲勇士 日本人スタッフが判明」
http://www.hero-material.jp/2008/10/post_62bc.html
かの『パワーレンジャー』も、日本人スタッフの参加で特撮ヒーローらしさのクオリティが上がりましたし、様式美というものは真似だけでは超えられない壁があるんでしょうね。
そんな中国製ヒーローの先輩がこちら。
『五龍奇剣士』
五龍奇剣士 METAL KAISER
http://www.youtube.com/watch?v=un2PbhZ7SwA
こちらは巨大ヒーロー物。防衛チームの隊員1人が変身するというフォーマットや、ミニチュアセットやCG合成の質感など、まんま昨今の『ウルトラマン』ですが、どうやら製作に円谷系列の会社が関わっていたらしいのでパクリというわけではないようです。
(2007年頃に製作。現在はどうやらスポンサーがつかず、数話分製作したところで止まっているらしい……)
で、グレーゾーンなのがこちら。
『金甲戦士』
国産《金甲戦士》予告片,中国版奥特曼
http://www.youtube.com/watch?v=nGAOv_LHDoo
こちらはウルトラマンに似ていても等身大ヒーロー。
防衛チームVS戦闘員という日本ではまず見かけない不思議な絵面になっています。
どうやらヒーローのデザインはただパクったわけではなく、この製作会社が『ウルトラマンティガ』『ダイナ』『ガイア』の中国での版権代行をしていることから、そのネームバリューを利用して、うまいこと自分たちのオリジナルヒーローを売り込もうとしているようです。
参考:ヒーロー★マテリアル「金甲戦士 GOLDEN HERO」
http://www.hero-material.jp/2008/10/post_989b.html
それってグレーというより黒じゃないかい?
ウルトラマンといえば、円谷プロとは無関係に作られたウルトラマンというものもあります。
『PROJECT ULTRAMAN』
Project Ultraman-最新版的奥特曼予告片
http://www.youtube.com/watch?v=0_dpORYXFkg
タイのチャイヨー・プロダクション製作のTVシリーズ。
ミレニアムは青い目が『ウルトラマンパワード』っぽく、ダークはその名の通り『ウルトラマンネクサス』のダークファウストっぽいですね。
このようなものが作られたのは、チャイヨーが「ウルトラマンの権利は自分たちにある」としていたため(※詳しくはWikipedia参照)。裁判を起こした各国で判決が違うことで、海外展開の権利関係も複雑だったり。
ただし、この作品はタイ本国でチャイヨーが敗訴したことにより、陽の目を見ることはほぼ無くなったとのことです。
こういう言い方もなんですけど、アジア圏との契約はよほど慎重に行わないと駄目ですね。あと、これだけコンテンツの国際化が進む現在、中国での「クレヨンしんちゃん商標権問題」のような事例の回避方法が「とにかくあらゆる国で出願しとけ」という旧世代的なシステムしかないことも問題かと。
商標の先願主義は理解できますが、クレヨンしんちゃんの場合はそもそもが他者のコンテンツの無断使用だというのに、それを国が許容する判決を出すなどという事態なわけで。
チャイヨーの件でも、使用権のみならず著作権を主張してくるようなとんでもない事例があったわけですし、ここらで国際ルールというものをきちんと確立すべきではないでしょうかね。
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