なんというプリキュア5
2008年1月18日放送のドラえもん「打倒ジャイアン!魔法の呪文」でのび太が見ていたテレビ番組のひとコマ。え~と、どこから説明したらいいんでしょ、これ。
のび太っぽい男の子がジャイアンとスネ夫っぽい2人組にいじめられているとホウキに乗った女の子5人組が駆け付けます。
服はセーラームーンっぽく、ホウキはどれみっぽく、カラーバランスと大まかな髪型の傾向がプリキュア5っぽいです。赤に魔美っぽいキャラを配しているのは髪型で合わせたんじゃなかろうかと。
東映アニメーション「Yes!プリキュア5」
http://www.toei-anim.co.jp/tv/yes_precure5/
ちなみに魔法ネタで魔美を出すのはデフォなのかな。
『映画ドラえもん/のび太の新魔界大冒険』でも劇中アニメとして「魔法少女マミ」が登場しています。
映画ドラえもん公式サイト「のび太の新魔界大冒険」
http://doraeiga.com/2007/top/index.html
(※キーポイント → 左上真ん中のカード)
そして、たかが町のガキ大将に対して容赦なく「ミラクルマジカルファイブアタック!」と5人がホウキに乗って体当たりらしき攻撃を仕掛けた結果が上の画像。
なんか全体的にパロディが間違ってます。
この話は、のび太がジャイアンに仕返しをするため、自分で呪文を書き込む「魔法事典」を使う話なので、美少女戦士では前フリになりません。本来なら「ハリポタもどき」か何かにすべきところを中途半端に受けを狙いにいってこの始末です。
「原作に忠実」が売りだった新ドラえもんでしたが、今や旧後期ドラえもんのようにかなり改悪が目立ってきました。
魔法ネタといえばこれも。
2007年5月25日放送「魔女っ子しずちゃん」。
しずかちゃんの妄想はシンデレラの前に現れる魔法使いなのに、ドラえもんに着せかえカメラを用意させてまでこんなコスチュームに変身したがるのは不自然です(ドラ道具の魔法使いっぽい帽子「たすけて帽」はそのままだから違和感ありあり)。
旧ドラえもんでの同じシーンと比較。
これは2005年3月4日放送「魔法使いしずかちゃん」。
世間で不評の後期ドラとはいえ、作画的には今よりも活き活きしているのがお分かりでしょうか。
1981年10月13日放送「魔女っ子しずかちゃん」はさすがに映像を持ち合わせていませんが、こちらはかなりダイナミックな作画だった記憶があります。もう、BS朝日でいいから旧ドラを再放送してくださいな。
今放送されているドラえもんは決して「長寿アニメドラえもん」ではなくリメイク作品ということ。
旧ドラえもんから間を空けずに作られているからおかしな扱いになっているだけで、従来の「懐かしアニメのリメイク」とすれば現代ではこんなものでしょう。
まあ、制作スタッフのスキル不足以外にも視聴率稼ぎの番組構成でつまらなくなっていった番組が溢れる今のテレビですから……。
アマ・ジャナ「ドラえもんの呆れた制作裏事情」
http://amateur-journal.seesaa.net/article/29836833.html
そういう意味では今のところリメイク版ヤッターマンは頑張っている方かな。ガンちゃんの性格変更だけはどうにも受け入れがたいけど。話数を重ねるにつれ往年のノリを感じられるようになってきています。
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