第31回日本アカデミー賞
●第31回日本アカデミー賞
最優秀作品賞:
最優秀監督賞:
最優秀主演男優賞:
最優秀主演女優賞:
最優秀助演男優賞:
最優秀助演女優賞:
新人俳優賞:
話題賞俳優部門:
最優秀アニメーション作品賞:
最優秀脚本賞:
協会特別賞:
最優秀外国作品賞:
う~ん、今年はさらに私が語れることはないですね。だって、ここに名前の挙がっている邦画を1本たりとも観ていないんですもの(一応『キサラギ』は観たいと思っているんですが)。
番組としては、もう毎年のことですけど「懐かし映像」には飽きました。今年は「アカデミー賞スター名鑑」と称して適当に過去VTRをCM前に挟む仕様。全部早送りで飛ばしました。作品紹介が長い上に、いちいちDVDに収録されてそうな安いメイキング映像を「貴重な舞台裏」だと流すのも、まるで「NG大賞」を見ている気分。全部飛ばしました。
ま、実質は「日テレアカデミー賞」だよね。
作品がノミネートされたわけでもないのに作品毎に紹介するのっておかしくない? 主演助演男優女優混ぜこぜで見づらい。俳優個人の賞なのだから作品名は後から付け加えるものだろうに……。こりゃ、ますます映画会社の宣伝用番組と化しましたな。
そろそろ「ノミネート=優秀賞」っていうのをやめませんか。インタビュアーの「おめでとうございます」が白々しくて仕方がない。
受賞者側はとっくに馬鹿馬鹿しいと思っていて、それが画面から滲み出ているというのに、映画会社のお偉いさんはまるで分かっちゃいない。いや、分かっているけど「賞を与えてやっている」とか思っていそうだから始末が悪い。
自分たちで賞を作って自分たち(の会社作品)が賞を貰う。部門数は限られているからノミネートを優秀賞と称して受賞を水増し……って、会社の役職増やしと発想は同じやん。
全ての映画が平等に舞台に上げられることもなく、映画会社の力関係で決まっちゃう談合賞だとみんな分かっているんだけど、仕事が貰えなくなっちゃうから下手なことは言えない。
選者が映画関係者(4319名)だから、結局、受賞者らの「ありがとうございます」というコメントが観客ではなく映画会社に向けての意味になってしまい、上層部へのご機嫌伺いコメントになっています。
談合選考に不快感を持つ人は受賞コメントを少し捻ったりもしていて、中でも樹木希林の「このアカデミー賞が名実共に素晴らしい賞になっていくことを願っております」というのは最大限の皮肉だよね。だって今は「実」が伴っていないってことだもの。
『東京タワー』が作品賞を獲った時の首の傾げ方もかなり露骨で、松たか子が必死のフォローで「サイコーです!」と無理やり明るくコメントしているのが面白かったです。
まあ、身内向け賞の身内向けパーティーでは番組も盛り上がるはずもないということ。選者の一般開放含め根本的な構造改革が待たれます。
最優秀作品賞:
- 『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
- 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』
- 『キサラギ』
- 『それでもボクはやってない』
- 『眉山』
最優秀監督賞:
- 松岡錠司(『東京タワー』)
- 犬童一心(『眉山』)
- 佐藤祐市(『キサラギ』)
- 周防正行(『それでもボクはやってない』)
- 山崎貴(『ALWAYS 続』)
最優秀主演男優賞:
- 吉岡秀隆(『ALWAYS 続』)
- 阿部サダヲ(『舞妓Haaaan!!』)
- オダギリジョー(『東京タワー』)
- 加瀬亮(『それでもボクはやってない』)
- 役所広司(『象の背中』)
最優秀主演女優賞:
- 樹木希林(『東京タワー』)
- 寺島しのぶ(『愛の流刑地』)
- 中谷美紀(『自虐の詩』)
- 仲間由紀恵(『大奥』)
- 宮沢りえ(『オリヲン座からの招待状』)
最優秀助演男優賞:
- 小林薫(『東京タワー』)
- 柄本明(『やじきた道中てれすこ』)
- 香川照之(『キサラギ』)
- 堤真一(『ALWAYS 続』『舞妓Haaaan!!』)
最優秀助演女優賞:
- もたいまさこ(『それでもボクはやってない』)
- 堀北真希(『ALWAYS 続』)
- 松たか子(『東京タワー』)
- 宮本信子(『眉山』)
- 薬師丸ひろ子(『ALWAYS 続』)
新人俳優賞:
- 新垣結衣(『恋空』)
- 三浦春馬(『恋空』)
- 内田也哉子(『東京タワー』)
- ウエンツ瑛士(『ゲゲゲの鬼太郎』)
- 夏帆(『天然コケッコー』)
- 林遣都(『バッテリー』)
- 北乃きい(『幸福の食卓』)
話題賞俳優部門:
- 新垣結衣
- 『キサラギ』
最優秀アニメーション作品賞:
- 『鉄コン筋クリート』
- 『ヱヴァンゲリオン新劇場版・序』
- 『河童のクゥと夏休み』
- 『ピアノの森』
- 『名探偵コナン/紺碧の棺』
最優秀脚本賞:
- 松尾スズキ(『東京タワー』)
- 部谷京子(『それでもボクはやってない』)
- 蔦井孝洋(『眉山』)
- 疋田ヨシタケ(『眉山』)
- 鶴巻仁(『ALWAYS 続』)
- 菊池純一(『それでもボクはやってない』)
- 大島ミチル(『眉山』)
協会特別賞:
- 柴崎憲治(音響効果)
- 故 熊井啓(監督)
- 故 植木等(俳優)
最優秀外国作品賞:
- 『硫黄島からの手紙』
う~ん、今年はさらに私が語れることはないですね。だって、ここに名前の挙がっている邦画を1本たりとも観ていないんですもの(一応『キサラギ』は観たいと思っているんですが)。
番組としては、もう毎年のことですけど「懐かし映像」には飽きました。今年は「アカデミー賞スター名鑑」と称して適当に過去VTRをCM前に挟む仕様。全部早送りで飛ばしました。作品紹介が長い上に、いちいちDVDに収録されてそうな安いメイキング映像を「貴重な舞台裏」だと流すのも、まるで「NG大賞」を見ている気分。全部飛ばしました。
ま、実質は「日テレアカデミー賞」だよね。
作品がノミネートされたわけでもないのに作品毎に紹介するのっておかしくない? 主演助演男優女優混ぜこぜで見づらい。俳優個人の賞なのだから作品名は後から付け加えるものだろうに……。こりゃ、ますます映画会社の宣伝用番組と化しましたな。
そろそろ「ノミネート=優秀賞」っていうのをやめませんか。インタビュアーの「おめでとうございます」が白々しくて仕方がない。
受賞者側はとっくに馬鹿馬鹿しいと思っていて、それが画面から滲み出ているというのに、映画会社のお偉いさんはまるで分かっちゃいない。いや、分かっているけど「賞を与えてやっている」とか思っていそうだから始末が悪い。
自分たちで賞を作って自分たち(の会社作品)が賞を貰う。部門数は限られているからノミネートを優秀賞と称して受賞を水増し……って、会社の役職増やしと発想は同じやん。
全ての映画が平等に舞台に上げられることもなく、映画会社の力関係で決まっちゃう談合賞だとみんな分かっているんだけど、仕事が貰えなくなっちゃうから下手なことは言えない。
選者が映画関係者(4319名)だから、結局、受賞者らの「ありがとうございます」というコメントが観客ではなく映画会社に向けての意味になってしまい、上層部へのご機嫌伺いコメントになっています。
談合選考に不快感を持つ人は受賞コメントを少し捻ったりもしていて、中でも樹木希林の「このアカデミー賞が名実共に素晴らしい賞になっていくことを願っております」というのは最大限の皮肉だよね。だって今は「実」が伴っていないってことだもの。
『東京タワー』が作品賞を獲った時の首の傾げ方もかなり露骨で、松たか子が必死のフォローで「サイコーです!」と無理やり明るくコメントしているのが面白かったです。
まあ、身内向け賞の身内向けパーティーでは番組も盛り上がるはずもないということ。選者の一般開放含め根本的な構造改革が待たれます。
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