ニチアサキッズタイム2009

先週『侍戦隊シンケンジャー』が始まり、この時間帯(日曜朝7:00~9:00)の新番組が揃ったので軽く感想をば。



  • 『侍戦隊シンケンジャー』(テレ朝/日曜朝7:30)

    面が漢字モチーフだったり、変身アイテムが筆だったりしながらも作風自体は久々の真面目系な戦隊。印象としては『マジレンジャー』に近いかな。

    メンバー構成が殿+家臣4人というのも良さげ。あえて比較話をしますが、前々作『ゲキレンジャー』の失敗はドラマをジャン中心にしすぎて残りのメンバーを空気にしたことも一因だと思っていますが、今回のように最初からレッドを特別の位置にしてしまえばレッド中心であろうと、家臣に焦点を当てようと自由自在です。

    (ちなみに『ゲキレンジャー』は、それこそジャンと理央のW主人公ドラマとして特化してしまえば良かったと思っています)

    なんでもありのバラエティ戦隊として『ゴーオンジャー』も好きでしたが、今回はドラマ性で楽しめそうで期待しています。



  • 『仮面ライダーディケイド』(テレ朝/日曜朝8:00)

    平成仮面ライダー10周年記念として、カードゲームと連動した平成ライダー総登場のお祭り的作品。まあ、番組開始時期を半年ズラすためのイレギュラーな作品という要素の方が大きそうですが。

    各ライダーの世界をパラレルワールドとし、その全ての世界を渡り歩き、それでいてカードを使って歴代ライダーに変身するライダーだというから、もっとキワモノ的な内容になるかと思ってましたが、実際に見てみたら意外としっかりした仕上がりで面白い。

    伏線を回収しきれずに後半グダグダになる平成ライダーシリーズですが、今回のなんでもあり世界なら伏線も何も関係なく走りきれそうです(短期決戦という作りがまた良い方に機能しそう)。

    各ライダーの人間体はさすがにオリジナルキャストというわけにもいかないことから、あくまでもディケイド的パラレルワールドとして別の人物ということになっていますが、変にオリジナルにこだわっておかしな演出になるよりもずっといいですね。

    クウガ=ユウスケ役が『風魔の小次郎』とか『電キバ』に出ていた村井良大なので、主人公よりも演技がしっかりしていて(苦笑)。クウガ世界をクリアしたことで、早くも出なくなるのかと残念に思っていたら、ユウスケも次の世界に移動してくれたので良かったですわ。

    半年用に企画された作品なのかもしれませんが、今の感じならこれで1年作ってもいいかも?



  • 『フレッシュプリキュア!』(テレ朝/日曜朝8:30)

    プリキュアもこれで6作目。2年続いた『プリキュア5』からキャラを一新。とはいえ今回もどこぞの異世界からマスコットキャラがやってきて、主人公たちが変身する力を得て、悪者と戦うというフォーマットは同じ。

    キャラデのタッチを変えて新味を出そうとしてますが、メインのピーチがどうにも主役らしさに欠けるのが難。作画レベルも低く、変身シーン等のバンク作画ぐらいはなんとかしてほしかった(ピーチの謎舞踊は特に(苦笑))。

    BGMの付け方がおかしく話のテンポが悪かったり、変身や必殺技等の動きや「悪いの悪いの飛んでいけ」といった、いかにも真似してもらおうという作りが目につきすぎるのも子供向けとはいえ雑。

    あと、桃園ラブの性格・行動は中学生としては稚拙すぎ。初登場シーンは見た目も小学生に見えたし、変身後は少し頭身が高くなったように感じるし、それならいっそのこと作品の視聴者層は小学女児なのだから、主人公らの設定を小学生にして、「アダルトタッチでプリキュアにな~れ~」みたいな変身にしても良かったんじゃなかろうか。

    同シリーズでは、2年目がなかった『Splash Star』だけ見てないんですけど、今年のもちょっとパスかなぁ。



今年は久しぶりに往年の「スーパーヒーロータイム」だけを楽しむことになりそうです。

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