香港国際警察/NEW POLICE STORY

●香港国際警察/NEW POLICE STORY

監督:
  • ベニー・チャン(『WHO AM I?』共同監督)
出演:
  • ジャッキー・チェン
  • ニコラス・ツェー(『ジェネックス・コップ』)
  • ダニエル・ウー(『ジェネックス・コップ』)
  • ココ・チャン
  • テレンス・イン(『ジェネックス・コップ』)
  • アンディ・オン(『ブラック・マスク2』)
  • チャーリー・ヤン(『ダウンタウン・シャドー』)
  • シャーリーン・チョイ(『ツインズ・エフェクト』)



ジョー率いる若者犯罪グループによる銀行強盗が行われた。それだけに留まらず、わざわざ警察に通報し呼び寄せ、ゲームを楽しむかのように銃で警官を撃ちまくる。この悪行に対して敏腕の誉れも高いチャン警部は「3時間で事件を解決する」と発表した。しかし、それがジョーたちに火をつける形に。
犯人のアジトに突入したチャン率いる特殊部隊は返り討ちにあい全滅する。自分を責めるチャン。酒に溺れ、仕事への意欲も消えた。そんなある日、彼の前に新しい相棒だと名乗る若者が現れた……。


面白かったです。
新たなポリスストーリーの名は伊達じゃない。
原題だってちゃんと「新・警察故事」だもん(ちなみに過去の『新ポリスストーリー』の原題は「重案組」)。

もちろん「新」ということで過去シリーズとの関連性はゼロ。
でもテイストはポリスストーリーなので問題なし。

さすがに往年のキレとまでは言えないけど、ハリウッドでは絶対に見られない肉体アクションを久しぶりに見られて素直に嬉しかったです。それもシリアスで。本気(マジ)なファイトのジャッキーはもう見れないと思っていたぐらいですから。

珍しいと言われる「とことんまで堕ちるジャッキー」ですが、ちゃんと立ち直っていくので観終わった印象はそれほどでもないかも。でも喜怒哀楽のあるジャッキーという意味ではこれまた久しぶりですね。



新しい相棒"巡査1667"シウホンの立ち回り加減が上手い。
最後の最後まで引っ張ってくれました。
これ以上は書けませんが。

本作はジャッキーが若手の育成・起用を積極的に進めたタイトル。ダニエル・ウーなどはまさにジャッキーの秘蔵っ子と呼ばれてますし、ニコラス・ツェーをはじめシャーリーン・チョイに至るまでジャッキー製作作品で起用してきた若手ばかりです。

今までコツコツ撒いた種を自身の伝説的な作品の名を冠した作品で実らせようとした、てなところでしょうか。

若手へのバトンタッチ。
それでジャッキーが隠居を決めるということではなく(現に新作を精力的に作っている)、今の香港映画界が抱えるアクション空洞化の解消をジャッキーなりのアプローチで取り組んだということです。



ニコラス・ツェー演じる若き相棒を主役に据えた続編が観たい。
あの後に○○○○を○○して○○として(か、書けない)。
シャーリーン・チョイももちろん再登場。
若手による『香港国際警察2(新・警察故事2)』を是非!

あ、ジャッキーは上司として客演してね。約束だよ。

P.S.
それにしても本作は上映状況が悪かった。HPで順次上映館を知らせるほどだったし。いつもの新宿での上映が無いから有楽町まで足を運びましたよ。香港ではなく中国映画になって今までと製作会社が変わったせいでしょうけど、なんとかならないのかな?

★★★★

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