80デイズ
●80デイズ
監督:
※今回、ネタばれ無視で書いているので、まだ観てない方で既に観る気になっている方は読まない方がよろしいかと。まあ、そもそもネタばれ云々てな作品ではないですけどね。
私の第一声は「おいおい、こいつはジャッキー映画じゃん」でした。まったくもう、宣伝悪すぎっ!「ジャッキー・チェン主演」って部分にまるっきり触れないなんて!
TVCMだけの話じゃないです。劇場にかかっていた予告編においてもジャッキーは脇の1人程度の扱いでしたもん。くそーっ。でも、これは日本(人)がジャッキー映画に冷たくなったことの現れなのかなぁ。宣伝側としては「ジャッキー主演映画」では客が入らないとみて「ネプチューン原田が吹き替え」「シュワちゃん出演」で攻めたってことでしょ?(ちなみにそれで客は入ったんでしょうか?)
しかし、ジャッキー映画という部分を伏せてまで一般層にアピールしようとしたんだったら、邦題はやはり『80日間世界一周』にすべきじゃないの? なんだよ『80デイズ』って。ピンとこないよ。『逃亡者』に見習おうよ(当時、劇場では往年のテレビシリーズを見てたであろう年配の客の姿があったもの)。
ま、宣伝等への不満はこのぐらいにして……。
内容的にはもう、大・大・大満足っ!
ハッキリ言って本作は「ジャッキー主演」で売らずしてどうする?ってな出来です。
冒頭カットはジャッキーで始まり、『シャンハイ・ヌーン』系コメディアクションが繰り広げられていきます。なりゆきで発明家《フィリアス・フォッグ》に仕えることになったジャッキー。この辺で発明家視点に物語が移行しちゃうんだろうなぁと思いきや、そのままジャッキー視点で物語が運ばれていきます。これって主役じゃん?
まあ正確には主役のうちの1人と言うべきですかね。まさにシャンハイシリーズにおける主役2人を思い浮かべて下されば問題なし。しかし、シャンハイシリーズと決定的に違うのは、パートナーが発明家で体力(行動力)が不足していること。そのためアクションパートはジャッキーのひとり舞台と化してます。
圧巻は中盤。
自分の村に帰ったジャッキーが翡翠の仏像をある男に渡しますが、それが《ウォン・フェイフォン》!(有名なところではジェット・リーが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズで演じ、ジャッキー自身も『酔拳』で演じた実在の人物) しかも演じているのはなんとサモ・ハン!! 劇場で「うわぁ、サモ・ハンがフェイフォンやってるよぉ~」と悶え喜んだ私。
しかも、しかもですよ! そこに《黒サソリ》なる一団が襲ってくると、もはや画面は『酔拳』『蛇拳』の世界! ジャッキーの髪型もちょい長めの下ろし髪スタイル。服装もオーソドックスな中華スタイル。さらにジャッキーの危機に現れるフェイフォンと《十虎衆》!! ジャッキー自身は「やり飽きた」から「自分が監督だったらやってないよ」って言ってますけど、こちとら狂喜乱舞ですよ。偉いぞ、監督!!
まあ、ここで古参ファンとしてついつい望んでしまうのが、ジャッキーとタイマン勝負する男がユン・ピョウだったら、夢の3ショットだったのになぁってこと。いずれは叶って欲しいのココロ(笑)。
『80日間世界一周』としては旅をしている感が弱かったのが残念なところ。もっと単純に世界地図を矢印が進んでいく描写(例:インディジョーンズのアレ)を入れてもいいんじゃないかな? CGをCGのまま使う感覚は作品とマッチしてていいと思いますね。
最近、人が死ぬ映画ばっかり観てたせいか、この明るさにホッとしちゃいました。家族で楽しめる映画のどこが悪いってんだ。功夫映画好きにもお薦め(あ、でも恒例のNG集は今回はナシ。本作はあくまでも『80日間世界一周』なのである)。私は絶対DVD買います!
今回、字幕版を観た私。吹替版キャストがパンフに載ってましたが、あそこまで芸能人で埋めずともよかろうに。出来は聞いてみないと分からない部分もありますが、絶っ対に許せないのがサモ・ハンの声が蝶野ってこと。やっぱサモ・ハンは水島裕でしょ。本作にサモ・ハンがキャスティングされたことが台無しの愚行。DVD収録もこのバージョンだろうし。こうなったらテレビ放送時の別吹替バージョンに期待するしかないですな(マジ憤慨)。
監督:
- フランク・コラチ(『ウェディング・シンガー』)
- ジャッキー・チェン
- スティーヴ・クーガン(『リトルヒーロー』)
- セシル・ド・フランス(『スパニッシュアパートメント』)
- ジム・ブロードベント(『ムーラン・ルージュ』)
- ユエン・ブレムナー(『トレイン・スポッティング』)
- カレン・モク(『クローサー』)
- アーノルド・シュワルツェネッガー
- オーエン・ウィルソン(『シャンハイ・ナイト』)
- サモ・ハン(『プロジェクトA』)
※今回、ネタばれ無視で書いているので、まだ観てない方で既に観る気になっている方は読まない方がよろしいかと。まあ、そもそもネタばれ云々てな作品ではないですけどね。
私の第一声は「おいおい、こいつはジャッキー映画じゃん」でした。まったくもう、宣伝悪すぎっ!「ジャッキー・チェン主演」って部分にまるっきり触れないなんて!
TVCMだけの話じゃないです。劇場にかかっていた予告編においてもジャッキーは脇の1人程度の扱いでしたもん。くそーっ。でも、これは日本(人)がジャッキー映画に冷たくなったことの現れなのかなぁ。宣伝側としては「ジャッキー主演映画」では客が入らないとみて「ネプチューン原田が吹き替え」「シュワちゃん出演」で攻めたってことでしょ?(ちなみにそれで客は入ったんでしょうか?)
しかし、ジャッキー映画という部分を伏せてまで一般層にアピールしようとしたんだったら、邦題はやはり『80日間世界一周』にすべきじゃないの? なんだよ『80デイズ』って。ピンとこないよ。『逃亡者』に見習おうよ(当時、劇場では往年のテレビシリーズを見てたであろう年配の客の姿があったもの)。
ま、宣伝等への不満はこのぐらいにして……。
内容的にはもう、大・大・大満足っ!
ハッキリ言って本作は「ジャッキー主演」で売らずしてどうする?ってな出来です。
冒頭カットはジャッキーで始まり、『シャンハイ・ヌーン』系コメディアクションが繰り広げられていきます。なりゆきで発明家《フィリアス・フォッグ》に仕えることになったジャッキー。この辺で発明家視点に物語が移行しちゃうんだろうなぁと思いきや、そのままジャッキー視点で物語が運ばれていきます。これって主役じゃん?
まあ正確には主役のうちの1人と言うべきですかね。まさにシャンハイシリーズにおける主役2人を思い浮かべて下されば問題なし。しかし、シャンハイシリーズと決定的に違うのは、パートナーが発明家で体力(行動力)が不足していること。そのためアクションパートはジャッキーのひとり舞台と化してます。
圧巻は中盤。
自分の村に帰ったジャッキーが翡翠の仏像をある男に渡しますが、それが《ウォン・フェイフォン》!(有名なところではジェット・リーが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズで演じ、ジャッキー自身も『酔拳』で演じた実在の人物) しかも演じているのはなんとサモ・ハン!! 劇場で「うわぁ、サモ・ハンがフェイフォンやってるよぉ~」と悶え喜んだ私。
しかも、しかもですよ! そこに《黒サソリ》なる一団が襲ってくると、もはや画面は『酔拳』『蛇拳』の世界! ジャッキーの髪型もちょい長めの下ろし髪スタイル。服装もオーソドックスな中華スタイル。さらにジャッキーの危機に現れるフェイフォンと《十虎衆》!! ジャッキー自身は「やり飽きた」から「自分が監督だったらやってないよ」って言ってますけど、こちとら狂喜乱舞ですよ。偉いぞ、監督!!
まあ、ここで古参ファンとしてついつい望んでしまうのが、ジャッキーとタイマン勝負する男がユン・ピョウだったら、夢の3ショットだったのになぁってこと。いずれは叶って欲しいのココロ(笑)。
『80日間世界一周』としては旅をしている感が弱かったのが残念なところ。もっと単純に世界地図を矢印が進んでいく描写(例:インディジョーンズのアレ)を入れてもいいんじゃないかな? CGをCGのまま使う感覚は作品とマッチしてていいと思いますね。
最近、人が死ぬ映画ばっかり観てたせいか、この明るさにホッとしちゃいました。家族で楽しめる映画のどこが悪いってんだ。功夫映画好きにもお薦め(あ、でも恒例のNG集は今回はナシ。本作はあくまでも『80日間世界一周』なのである)。私は絶対DVD買います!
今回、字幕版を観た私。吹替版キャストがパンフに載ってましたが、あそこまで芸能人で埋めずともよかろうに。出来は聞いてみないと分からない部分もありますが、絶っ対に許せないのがサモ・ハンの声が蝶野ってこと。やっぱサモ・ハンは水島裕でしょ。本作にサモ・ハンがキャスティングされたことが台無しの愚行。DVD収録もこのバージョンだろうし。こうなったらテレビ放送時の別吹替バージョンに期待するしかないですな(マジ憤慨)。
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