メダリオン

●メダリオン

監督:
  • ゴードン・チャン(『デッドヒート』)
アクション監督:
  • サモ・ハン・キンポー(『五福星』)
出演:
  • ジャッキー・チェン
  • クレア・ファラーニ(『ジョーブラックをよろしく』)
  • リー・エヴァンス(『マウス・ハント』)
  • ジュリアン・サンズ(『裸のランチ』)
  • ジョン・リス=デイヴィス(『ロード・オブ・ザ・リング』)
  • クリスティ・チョン(『ジェネックス・コップ2』)



巳年の5月、選ばれし少年が表裏一体の聖なるメダルを手にする時、少年が触れた者は不老不死の肉体を手に入れる……。予言書を手に入れた犯罪組織の首領・スネークヘッドは選ばれし少年の誘拐とメダルの奪取を目論んだ。時を同じくして香港警察の刑事・エディ(=ジャッキー)はインターポールと組んでスネークヘッドを追っていた。そんな中、誘拐された少年を助けようとしたエディは命を落とすことに。しかし、少年がエディに触れた時、奇跡が起こった……。


うん、面白い! めっちゃ楽しめました。悪名高き『タキシード』以降、楽しめる作品が続いてホッとしてます。

いや~、本作に関しては、まだ内容を知らない頃に見た映像で、相棒がドアにふっ飛ぶ場面の余りにもワイヤーワイヤーした動きに「ああ、またハリウッド産は……」などと思ったりもしましたが、いやいや、超人と化したジャッキーがふっ飛ばしているとなれば、コメディとしての誇張はあれど自然自然。

そもそも本作は香港産(私の初見が米映画ランキングでの映像だったのでしばらく勘違いしてました)。だからちゃんとアクションしてるのね。



メダルの力で不老不死の超人と化すノリは言わば、最近のヴァンパイアアクション物の変形(ラストの1対1の戦いなんて舞台からして『ブレイド』っぽい)。でも、あくまでも吸血鬼でない所がミソ。人間でなくなっても怪物ではない。人のまま超人になってるってのがジャッキーには似合います。

SFXを本格的に使った作品だと、あまりにもジャッキー本人や宣伝で言うもんだから、観る場面観る場面「合成か?」とか「ワイヤーだろ?」などと感じちゃいましたが、お馴染みのエンドロールのNG集を見たら、その数々が生アクションだと分かりビックリ。うわ~ん、マジで嬉しいよぉ~。そして、疑ってゴメンなさいでした、ジャッキー!

本作は、純粋なライブアクションのファンには賛否両論の可能性はありますが、言うほど普段のジャッキー作品とかけ離れた内容ではないので心配御無用。SFXヒーロー要素が嫌いでなければ、この見事なコラボを楽しみましょう。



ちなみに本作はジャッキー50歳にして日本劇場公開50作品目と宣伝してますが、凄い強引な括りですなぁ。当初、50作品目と聞いて、「むむ?50じゃ足りんだろ?」と思ったら《日本劇場公開》でカウントするとは(苦笑)。

パンフにも作品一覧が載ってましたが……でも『五福星』と『ツインズ・エフェクト』を含めていいのかしら? まあ『五福星』は、サモ・ハンと愉快な仲間たちの映画なのにジャッキー主演かのような宣伝をして公開していたので許容範囲ですが(って、おいおい)。

でも、私、ジャッキーがカメオ出演した、ミシェル・ヨー主演の『プロジェクトS』(※『ポリスストーリー3』外伝といった作品)を当時、劇場で観たんですけど、それは劇場公開作には含まれないのでしょうか? まあ、アクションらしいアクションのない友情出演レベルなので切り捨てられても仕方ないですけど。

★★★★

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