青の6号(全4話)
●青の6号(全4話)
監督:
1998~2000年にかけてリリースされたOVA。
当時は特に興味も持てずに未見だったんですが(※ただしドリキャス版ゲームだけはプレイ)、少し前にBSで放送されていたので録画して観てみた次第。
う~ん、いまいち面白くないなぁ。
30分×4話で描くには無理がある話にキャラを無駄に配置しすぎてドラマの入る隙を無くしてます。
速水は主役だし、まあ良しとして。
問題は紀之真弓(CV:ゆかな)の存在意義。
そもそも、てっきりビジュアル露出の多かった真弓が主人公と思っていた私。そういえばドリキャス版ゲームも「なんで速水が主人公なんだろう?」と思ってたっけ(※OVA以前のサルベージを生業としてた頃の速水が主人公)。
真弓は私の苦手なエキセントリックな言動をするキャラですが、中でも第2話で、つい先日知り合ったばかりの男(=速水)の自殺行為な出撃に涙を流すに至っては、まったくもって理解不能でした。
真弓にとって速水が過去密かに慕っていた近所のお兄ちゃんだったとかなんとか、そんな設定でもあれば理解も出来ますが、それでもいかにもなシチュエーションにいかにもな感情を配置しただけに過ぎないでしょう。
この物語であれば、速水と敵の女性ミューティオをドラマの中心に据えて、過去を知る艦長と死んだと思っていた相棒を潤滑油にストーリーを運べば十分……というか時間的に精一杯。
ラストに限れば、速水&真弓とベルグ&ミューティオを対比として描こうとしていたようにも見えますが、もちろんそのように機能することは一切なく、何も描けないまま終わってました。
ちなみにゆかなの声(演技)には深みを感じないので、こうした等身大の女性には合わないと私は思う。別に好き嫌いとかじゃなく。『あずきちゃん』は良かったし、『出撃!マシンロボレスキュー』のアリス等のような勝ち気少女キャラにこそピッタリだと思うので。
本作の脚本・演出の拙さは、観せることよりも買わせるために作るOVA作品が陥りがちな仕上がり具合。
結局は製作のGONZOがセルフプロデュース用に作ったプロモーションアニメですね。こんなキャラ描けます、こんなメカ動かせます、こんなデジタル処理出来ます、という見本品。
なので、作品に求めるものが「村田蓮爾キャラが動いてウキウキ」とか「CGメカが疾走する様にワクワク」という類いであれば評価もまた違うものになると思います。
監督:
- 前田真宏(『巌窟王』)
- 小澤さとる(『サブマリン707』)
- 郷田ほづみ
- 野上ゆかな(現:ゆかな)
- 有本欽隆
- 鈴置洋孝
- 石塚運昇
- 関俊彦
- 森久保祥太郎
- 長沢美樹
- 若松武史
近未来、環境の悪化した地球において、天才科学者ゾーンダイクは人類に叛旗を翻し、遺伝子操作で生み出した新たな海洋生命体による新たな世界を築こうとしていた。それに対抗する組織《青》。
最終決戦を前に、かつて《青》に所属していた腕利きパイロット・速水鉄を再び潜水艦に乗艦させるため、乗組員が彼の元を訪れた。しかし、速水はそれを拒む。そんなところへ敵の攻撃が……!
1998~2000年にかけてリリースされたOVA。
当時は特に興味も持てずに未見だったんですが(※ただしドリキャス版ゲームだけはプレイ)、少し前にBSで放送されていたので録画して観てみた次第。
う~ん、いまいち面白くないなぁ。
30分×4話で描くには無理がある話にキャラを無駄に配置しすぎてドラマの入る隙を無くしてます。
速水は主役だし、まあ良しとして。
問題は紀之真弓(CV:ゆかな)の存在意義。
そもそも、てっきりビジュアル露出の多かった真弓が主人公と思っていた私。そういえばドリキャス版ゲームも「なんで速水が主人公なんだろう?」と思ってたっけ(※OVA以前のサルベージを生業としてた頃の速水が主人公)。
真弓は私の苦手なエキセントリックな言動をするキャラですが、中でも第2話で、つい先日知り合ったばかりの男(=速水)の自殺行為な出撃に涙を流すに至っては、まったくもって理解不能でした。
真弓にとって速水が過去密かに慕っていた近所のお兄ちゃんだったとかなんとか、そんな設定でもあれば理解も出来ますが、それでもいかにもなシチュエーションにいかにもな感情を配置しただけに過ぎないでしょう。
この物語であれば、速水と敵の女性ミューティオをドラマの中心に据えて、過去を知る艦長と死んだと思っていた相棒を潤滑油にストーリーを運べば十分……というか時間的に精一杯。
ラストに限れば、速水&真弓とベルグ&ミューティオを対比として描こうとしていたようにも見えますが、もちろんそのように機能することは一切なく、何も描けないまま終わってました。
ちなみにゆかなの声(演技)には深みを感じないので、こうした等身大の女性には合わないと私は思う。別に好き嫌いとかじゃなく。『あずきちゃん』は良かったし、『出撃!マシンロボレスキュー』のアリス等のような勝ち気少女キャラにこそピッタリだと思うので。
本作の脚本・演出の拙さは、観せることよりも買わせるために作るOVA作品が陥りがちな仕上がり具合。
結局は製作のGONZOがセルフプロデュース用に作ったプロモーションアニメですね。こんなキャラ描けます、こんなメカ動かせます、こんなデジタル処理出来ます、という見本品。
なので、作品に求めるものが「村田蓮爾キャラが動いてウキウキ」とか「CGメカが疾走する様にワクワク」という類いであれば評価もまた違うものになると思います。
★★
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