ウォレスとグルミット、危機一髪!

●ウォレスとグルミット、危機一髪!

監督/脚本:
  • ニック・パーク(『チキンラン』)
声の出演:
  • ピーター・サリス
  • アン・レイド
日本語吹替版:
  • 萩本欽一
  • 小原乃梨子



ある夜、怪しげなトラックの荷台から1匹のヒツジが逃げた。逃げ込んだ場所は「ウォレス&グルミット窓ふきサービス」。それを確認するとトラックは走り去った。翌朝、ウォレスの元に仕事の依頼がきた。そこはとある毛糸屋。そこの女主人にウォレスは一目惚れ。でも店の同居人は何やら怪しくて……。


シリーズ第3作。
本作で初めてウォレス以外に喋る人物が登場し、物語はよりドラマチックに。1996年のアカデミー賞短編アニメ部門を受賞。

とにかく私はヒツジにメロメロ♪
モヒモヒと草を食む姿も、ザブザブと洗われる姿も、プルプルと震える姿も超ラブリー。

窓ふきサービス用サイドカーのサンダーバードばりの発進シークエンスのお馬鹿さ。最後にちょこんと乗るグルミットのシニカルさ。こういう遊び心がいいなぁ。

サイドカーでのカーチェイスに留まらず、本作では遂に飛行機での空中戦までお披露目。クレイアニメの限界に挑戦です。CGアニメ全盛の今、これがクレイアニメの頂点と言っても過言ではないでしょう。ある意味、実写に迫ろうと異常進化した日本のアニメと相通じるものがあるような……?

前作も素晴らしかったけど、本作は同じ上映時間(42分)とは思えないほどの密度感。作を重ねる度にグレードもアップ。これはもはや短編ではない、立派な映画です。



★★★★★

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