レジェンド・オブ・メキシコ/デスぺラード

●レジェンド・オブ・メキシコ/デスぺラード

監督:
  • ロバート・ロドリゲス(『スパイキッズ』)
出演:
  • アントニオ・バンデラス(『デスぺラード』)
  • ジョニー・デップ(『フェイク』)
  • サルマ・ハエック(『パラサイト』)
  • ウィレム・デフォー(『スパイダーマン』)
  • ミッキー・ローク(『エンゼル・ハート』)



カッコエエなぁ。バンデラス=マリアッチ再び!

同監督、同俳優で久々の続編というと『ニューヨーク1999』に対しての『エスケープ・フロム・L.A.』を思い出す私。あちらはカート・ラッセルのラブコールも空しい出来に終わって残念でしたが、こちらは方向性は違えど前作越えを果たした快(怪?)作。

前作は至極まともだったと思うんですよ。まあ、ギターケースがそのまま銃器だなんてノリをまともと言えるか微妙ですけど、一応、全てがクールに向かっていたかと。

対して本作はハッチャケぶりが比じゃないです。もう少し外れると笑いに転じかねないほど(いや、既にか?)。おバカ映画に片足突っ込んでる感は「スパイキッズのロドリゲス監督」らしい作品ですな。



ジョニー・デップがいい。キャラ立ってます。今回の事件を裏で操ろうとするはみ出しCIA捜査官を魅力たっぷりに演じてます。本来、憎まれ役のはずが本作のもう1人の主役足り得る活躍っぷりです。盲目になってからの衣装チェンジはまるでニューヒーロー誕生!って感じだし。

下手すると主役を喰われたバンデラス(知名度からくる宣伝時の扱いなど特に)。でも、本作のアクション担当はもちろん彼だし、巻き込まれ型主人公の枠をあっさり突き抜けていくキャラはきちんと主役してますのでご安心を。「事件の中にいるバンデラス」と「外にいるデップ」というコントラストで物語を楽しみましょう。



前作との直接の繋がりは無いので本作から観てもまったく大丈夫(逆に本作から入った方が観やすいかも)。ありがちなハリウッドアクションとは一線を画すノリに酔え!

P.S.
回想シーンにある「手錠のまま脱出」のくだりの映像って随分前に見た記憶が……と思ったら、本作は『スパイキッズ2』前に短期間でエイヤッと撮影してたとか。納得。

★★★★

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック